キング・ファイサル・モスク…2006年夏2010/03/16 21:29

 イブン・バットゥータ著、前嶋信次訳
 『三大陸周遊記 抄』、
 2004年、中公文庫BIBLIO

  船頭達は、その卵を集めてゆでて食べ、次には親鳥をたくさんに捕え、喉を切って殺さずに、煮て食べ始めた。わたくしのそばにマスィーラ島の商人でムスリム という者がいて、水夫らとともに、その小鳥を食べているので、それはイスラム教徒にとって違法だとたしなめてやった。彼は恥じて「喉を切って殺したものと ばかり思っておりましたので……」と言い訳をしたが、それからわたくしを敬遠し、呼ばなければ来なくなってしまった。



 アラブ首長国連邦はその名の通り、連邦国家である。州、共和国から成る連邦ではなく、複数の首長国が構成員である。ドバイから車で30分くらい行ったところに、シャルジャ市がある。シャルジャ市はドバイとは別の首長国、すなわちシャルジャ首長国の首都である。
 ドバイに比較して、アルコールの制限も徹底している。観光客にも適用されるので、ホテルでもアルコールの提供はないようだ。

 
  このシャルジャ市にキング・ファイサル・モスクがある。そうしたシャルジャのモスクだから、自由に異教徒が観光や見学できるような施設ではない。
  アラブ首長国で最大のモスクであり、この首長国は戒律も厳格というから、一層おごそかな印象を受ける。