ベリョースカ(その4)…1980年夏2010/06/04 21:04

トム・クランシー著、井坂清訳
『レッド・オクトーバーを追え (上)』
1985年、文春文庫

 ソヴィエト海軍では、指揮官が艦にあたえられた命令を全艦に発表し、真のソヴィエト的な態度でそれを遂行するよう乗組員を鼓舞するのが慣行である。それがすむと、命令書は全員の目に触れ----読んで奮い立つ----ようにレーニン・ルームの外に貼り出される。大型の水上艦の場合、政治意識強化講習が開催される学習室がレーニン・ルームとなっている。



 このLPレコードには、ソ連国歌、ロシアを除く他の14共和国の国歌が入っていた。他の共和国の国歌はソ連国歌をちょっと変えたようなものが多く、手抜きでつくっていた印象を受ける。ウクライナ共和国の国歌を聞いてみると、ほとんどソ連国歌と同じような節である。政治的な独立は認めないというソ連当局の意図が見て取れる。
 ソ連国歌はアレクサンドル・アレクサンドロフ作曲、セルゲイ・ミハルコフ作詞の曲が原型だった。ソ連が崩壊し、エリツィン大統領はミハイル・グリンカの「ロシア愛唱歌」を国歌とした。しかし、その後、プーチン大統領によって、ソビエト連邦国歌が復活した。メロディーはソ連時代と同じものであり、共産主義、レーニンなどという 単語は削除され、歌詞が変わって、2001年に復活した。なお、ウクライナは、旧ソ連時代に歌うことを禁止されていた「ウクライナはいまだ滅びず」という曲をベースに、2003年に国歌を定めた。

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