全米日系米国人記念碑(その2)…2007年秋~冬2010/07/20 20:17

マイク・正岡、ビル・細川著
塩谷紘訳
『モーゼと呼ばれた男マイク・正岡』
1988年、TBSブリタニカ

 戦時情報局は日本向けの放送の中で、このテーマを取り上げた。情報局によれば、ファシズムと戦っている第四四二部隊は、軍部独裁に束縛される日本の一般国民のためにも戦っているのだった。我々日系人だけで結成された部隊で戦っているのはなぜか、という質問もあった。私の答えはこうだった----第四四二部隊はアメリカの人種主義の産物ではなく、我々にとっての一つのチャンスであり、たとえ虐待されて来たとしても、我々はこの国を信ずるが故にその防衛のために志願したことをここで示すために、この部隊で戦っているのだ。



 全米日系人記念碑には著名な日系人の名前が出ている。下院議員をつとめたロバート・マツイや下院議員や閣僚をつとめたノーマン・ミネタの名前もある。ノーマン・ミネタは民主党員でクリントン政権で商務長官をつとめた。さらに共和党のジョージ・W・ブッシュ政権でも運輸長官をつとめている。地元のサンノゼ国際空港は、ミネタの功績に敬意を表し、「ノーマン・Y・ミネタ・サンノゼ国際空港」という名前がついている。


 そしてマイク・正岡の名前もある。正岡というと、日系アメリカ人の中でも無視することができない重要人物である。正岡はモルモン教の熱心な信者、第二次世界大戦中に日系二世の部隊の結成を推し進めた人物としても有名である。


 ワシントンにちょっと詳しい人なら、そこに正岡氏が始めた「マサオカ・アソシエイツ」というコンサルティング会社があることを知っている。さて、この記念 碑については、日本人や日系人以外はあまり関心がないようだ。ちらほらと観光客が訪れる程度。ひっそりとした敷地の中に記念碑は立つ。


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