チョベ国立公園のワニ(その2)…2004年夏(現地は冬)2011/09/16 20:37

イソップ著、中務哲郎訳
『イソップ寓話集』
岩波文庫、1999年

412  川と海
 川たちが一同に会して、海を非難して、
「我々は海の水に入ってくる時、おいしく飲める水なのに、どうして塩辛くて飲めないものに変えるのか」と言うと、海は皆が自分を責めているのを見てとって、答えるには、
「入って来なさるな。そうすれば塩辛くもならぬだろう」
 人に見当違いの非難を浴びせるが、かえってその人たちから裨益を受けている人を、この話は表している。


 チョベ国立公園に小さなワニがいた。ちょっと前のブログで大きなワニは既に紹介したが、これは子供だろうか。本当は、この川には多くの魚がいるかもしれない。そんなところは見ることはできない。鳥もたくさんいたが、種類はわからない。昆虫だって、いろんな種類がいるだろう。人間が見て面白い生き物ばかりが注目されるが、それにしてもチョベ川の豊かなことといったら。やはり小さいワニも動かない。ワニがおそろしいイメージを与えるのは、普段はじっとしているのに獲物を襲う時は急に動き出すことも関係しているのだろう。爬虫類は変温動物だから、哺乳類や鳥類のように体温が一定しているわけではない。その分、あまりエネルギーを消費しないから、食べるものも少なくて済むらしい。