ボルチモア水族館のワニ(その3)…2007年秋~冬2012/01/03 11:04

エドゥアルド・ウスペンスキー著、 テレビ東京ブロードバンド監修、こじまひろこ翻訳
『チェブラーシカ はじめてのりょこう』
小学館、2008年

 シャパクリャクさんが でて きて いいました。
「ワニは おなかが ぺこぺこで、 あんたたちを ぺろりと たべちゃうよ!」
 チェブラーシカも でてきて いいました。
「たべちゃうよ!」
3人は、
「ひゃー。」
と にげて いきました。



 ボルチモアは二度目の訪問で、その際に水族館を最初に見た。インナーハーバーはボルチモア観光のメインだし、この水族館はその中でも一番のメインと言える。最初にボルチモアを訪問した際は、水族館を見る間もなかった。街の再開発の調査に来ていて、船上視察などの日程をこなすのが精いっぱいで、ゆっくり過ごすことができなかったのだ。こうやって水槽の中で見るにはいいが、ワニはおそろしい生き物との印象も強い。実際に、他の生き物を襲って、食用にしているし、ワニに起因する事故もあるようだ。大きな動物を襲う動画などもネットにいくつか公開されている。ワニは昼間はあまり動かず、夜になると活発になるのだろうか。このワニは今まで紹介したのとは種類が違うのだろうか。色とか体型がかなり異なる。

ボルチモア水族館のイソギンチャク…2007年秋~冬2012/01/06 20:12

うさぎ出版
『ファインディング ニモ』
永岡書店、2011年

 マリーンと ドリーは、みなとの すぐ そばまで きて いました。
 2ひきが ニモを さらった ボートを さがしていると、ふいに ペリカンが まいおりて きました。



    あまり可愛くもなく、親しみも持てない。海で泳いでいたら、余計そう感じるだろう。地味でダイナミックな動きもない。実際にはグロテスクな存在である。食欲もわかない。だけど、よく見てみると美しく、しばらくその前で立ち止まってしまう。イソギンチャクの水槽である。イソギンチャクの中で休んでいる魚もいる。とても気持ちが良さそうだ。こうした下等な生物(と言うと失礼かもしれないが)はどんな意識を持っているのだろうか。生物とは何かについて考えてしまう。
   当然別の生き物だが、イソギンチャクのライバルというとクラゲかもしれない。魚ではないが、海に住んでいる生き物で、得たいの知れないもの。ただ、イソギンチャクはクラゲのような動きがないので、その分つまらないとも言える。さらにヒトデ、ナマコ、ホヤなども変わった生き物の仲間だ。

ボルチモア水族館のエイ…2007年秋~冬2012/01/10 20:26

うさぎ出版
『ファインディング ニモ』
永岡書店、2003年

  がっこうでは エイせんせいが、みんなを つれて えんそくに しゅっぱつ。
 いきさきが さんごしょうの はずれの うみの だんがいだと きいて、マリーンは ぞっと しました。



   この水族館ではエイが目立った存在である。他の魚に比べると、一風変わった存在なので、ついつい注目してしまう。子供の頃、日本国内の水族館に行った時も、エイは特別な存在だった。子供の頃、水族館でエイがたくさんいたことを憶えている。今から考えるとたいした水族館ではなかったが、エイがいただけで面白いところだと思った。エイは明らかに毒でも持っているような形をしており、怖い生き物だと思った。エイには毒のあるものとないものがいるらしい。このボルチモア水族館でも、エイが水槽の下にまでへばりついて泳いでいる。照明が暗いので、目を凝らして見るしかない。


ボルチモア水族館のサメ…2007年秋~冬2012/01/13 20:27

うさぎ出版
『ファインディング ニモ』
永岡書店、2011年

 そんな 2ひきに おおきな かげが せまって きました。
 ホホジロザメの ブルースです!


 
 ボルチモア水族館で一番存在の大きなものの一つはサメである。魚にもいろんなキャラクターがある。ハコフグはおちゃらけといった感じがするし、サメはハードボイルド系といえようか。薄暗い水槽をサメが泳いでいるのを見ると、やはり迫力がある。この水族館にはいろんな種類のサメがいる。サメらしいサメと言えば、この種のものだろうか。静かに目の前を通り過ぎると、恐ろしく不気味な印象を受ける。
 獰猛そのものといった感じだ。目つきからして、おそろしい。サメは太古の昔から生きている。敏捷で、適応能力が高く、長い時代を生き抜いてきた。ただ、サメの生態は知られているようで、まだわからないことも多いらしい。人間を襲う”ジョーズ”のイメージばかりが先行するが、人間が危害を加えない限り、滅多に襲いはしないとも聞く。むしろ怖れをもってサメに接すると良くないと言われる。


ボルチモア水族館の熱帯魚たち…2007年秋~冬2012/01/17 20:26

うさぎ出版
『ファインディング ニモ』
永岡書店、2011年

 マリーンは ニモを みつけようと ひっしでした。
「だれか ふねを みつけなかった?」
 たずねまわるうち、ナンヨウハギの ドリーが おしえて くれました。



 色とりどりの熱帯魚が泳ぐ。『ファインディング ニモ』の映画の印象が強いので、ナンヨウハギにはとても親しみを持てる。ドリーのとぼけたキャラクターは最高だった。黄色いのはチョウチョウウオの仲間だろうか。この種類はとても性格が温和で、気も弱い。薄いブルーの小さい魚はデバスズメダイと思われる。海水魚では一番安く、パイロットフィッシュとしても位置付けられる魚だ。
 デバスズメダイもおとなしい性格の魚だ。濃いブルーのシリキルスズメダイに比べると、温和そのものだ。淡水魚に比べると、海水魚を家で飼うのはなかなか大変だ。人工の塩を売っているので、簡単に海水は作れるのだが、予想以上に多くの量を入れないといけない。ニモが人気を博した時、沖縄の海でカクレクマノミが乱獲されたことを思い出した。

ボルチモア水族館のハコフグ…2007年秋~冬2012/01/20 20:08

うさぎ出版
『ファインディング ニモ』
永岡書店、2011年

 カクレクマノミの ニモと おとうさんの マリーンが すむ、うつくしい さんごしょうの うみです。
 ある ひ、ニモは はじめて がっこうへ いく ことに なって おおはりきり。

 

 ハコフグが大きな水槽の中を泳いでいる。形から動作から、何から何まで可愛くて、見ているだけでハッピーな気分になれる。フグというと日本では高級の食用魚だが、アメリカなどではフグは食べたりしないのだろうか。毒があるから、調理するわけにもいかないだろう。このハコフグも毒が強いらしい。
 ハコフグもよく見ていると、凛々しい顔立ちをしている。でも、どちらかというと滑稽な顔つきだ。最近は熱帯魚屋でもミドリフグの水槽があるなど、フグ類はそれなりの人気のようだ。先日、ハコフグの話をしたら、そのまま箱寿司にしたらいいと下らない冗談を言ってた友人がいた。

ボルチモア水族館の電気ウナギ…2007年秋~冬2012/01/24 21:39

うさぎ出版
『ファインディング ニモ』
永岡書店、2011年

こまって いると、2ひきの ほうに あかりが 近づいてきました。
 はらぺこの チョウチンアンコウ です。



   ボルチモア水族館でも注目の的の一つとなっているのは電気ウナギ。何しろ高圧電流を放ち、ワニでも失神させてしまうほどの存在。毒を放つ生き物はけっこう多いが、電気を放つ生き物はあまりいないのではないか。シビレエイとかに比べても、その攻撃力はとてつもなく強力である。
  電気ウナギは日本の水族館でも何度か見たことはある。水槽の管理はどうなっているのだろうか。水槽の掃除で人間が電気ウナギに近づいて、感電することはないのだろうか。人間が入らないようにして、餌付けや掃除をしているのだろうか。素朴な疑問を抱いてしまう。


ボルチモア水族館の亀…2007年秋~冬2012/01/27 21:15

うさぎ出版
『ファインディング ニモ』
永岡書店、2011年

 とちゅう、アオウミガメの むれと みちづれに なりました。むすこを さがして いると いう マリーンの はなしを きくと、カメたちは すっかり かんしんして、この はなしを うみじゅうの なかまに つたえました。

 

 カメはどこへ行っても人気者だ。ゆったりと泳ぎ、愛嬌のある表情を絶やさないカメは見ていて、ほのぼのとした気分にしてくれる。水族館の係員が餌を与えに水槽に入る姿が見られる。浦島太郎の話では竜宮城に案内してくれるのはカメである。案内するのがサメや鯛では乗り心地が悪いかもしれない。カメの甲羅は座り心地がいいのだろうか。サンゴ礁、熱帯魚の美しさから竜宮城のアイデアが生まれたのかもしれない。

ボルチモア水族館の巨大魚…2007年秋~冬2012/01/31 20:35

うさぎ出版
『ファインディング ニモ』
永岡書店、2011年

 だんがいの うみの ふかい うみには おおきな さかなが たくさん いて、いつ おそって くるか わからないのです。



 帰国してから、この写真を見ていて、アマゾン河に棲息するピラルクーかと思っていたが、オーストラリアあたりに棲息するバラマンディという魚らしい。ピラルクーにしては小さ過ぎる。昔は訪問したところのパンフレットをしっかり保存していないと正確な情報を得られなかった。ネットが発達した今、その施設のウェブサイトを見れば、どんな内容のものを展示しているか、どんな生き物がいるか再確認することができる。
 このバラマンディ、釣りでは人気のある魚らしい。ここまで大きな魚を釣りあげれば、満足感も大きいだろう。小さい魚に比べて、巨大魚は泳ぎ方もゆったりしている。どこかいるおじさんのような表情である。