ベルリンでソーセージ(その1)…2001年夏2012/12/04 23:09

日本ハム株式会社編著
『ハム・ソーセージ物語』
1987年、東洋経済新報社

   伝説によれば、今から3500年前、中近東のバビロニア地方でソーセージらしきものが食べられていたという。エジプトにも同様の伝承がある。



 ベルリンの街を歩く。ローマから移動したので、また印象が新鮮だ。タクシーの運転手も上品で、これもローマと対象的だった。ベルリンの街はゆったりとして、緑も多い。東西ベルリンが統合して、新しいドイツの首都となった。高校時代にラジオでドイツ語講座を聞いていたが、西ベルリンが舞台だった。ドイツ人は簡素な食事を好むが、立ち食いのソーセージもなかなかいける。屋台でソーセージを買って、つまむ。パンもついていて、ちょっとしたランチには十分だ。

ベルリンでソーセージ(その2)…2001年夏2012/12/07 22:22

日本ハム株式会社編著
『ハム・ソーセージ物語』
1987年、東洋経済新報社

   ハムやソーセージについて書かれた最初の文献はホメロスの『オデッセイア』だといわれている。書かれたのは今からおよそ3000年前、ギリシア時代のことだ。



   ベルリンでまたソーセージ。ソーセジにポテトの入ったバージョンもある。マクドナルドのハンバーガーでもそうだが、欧米人はポテトをよく食べる。北国ドイツは野菜に恵まれていないのだろうか。ポテトが大きな地位を占め、ビタミンの補給源となる。ドイツでは冬は豚に餌をやる余裕もないから、豚をつぶしてソーセジにする習慣ができたとも言われる。ポテトと組み合わせたソーセジはなかなかいける。

ベルリンのホテルで朝食…2001年夏2012/12/11 22:26

日本ハム株式会社編著
『ハム・ソーセージ物語』
1987年、東洋経済新報社

   ドイツといえば、ビールとソーセージを連想する人が多い。たしかにドイツ人はよくソーセージを食べる。三度の食事には必ずといっていいほどソーセージが出る。ドイツ人からソーセージを奪ってしまったら、いったいどうなってしまうのだろうかと、人ごとながら心配になるほどだ。それほど彼らの日常生活にすっかり溶け込んでしまっている。



   Hotel Berlin。ベルリンではここに泊まった。大きなホテル。4つ星クラスのホテル。めちゃくちゃ高級というわけでもないが、そこそこのホテル。場所も便利なところにある。朝食は野菜や果物を中心にとる。朝からハムやソーセージや卵をたくさんとると、お腹がいっぱいになって、昼も夜も食事が喉を通らなくなる。
   ローマを観光してからベルリンに入ったので、移動疲れもある。あまり無理をせずに、街を散歩くことにした。欧州の夏は雨も少ないので、観光には最適だ。日本のような蒸し暑さもない。朝は特に爽快で、気分がいい。

グラスマーケットで朝食…2008年夏2012/12/14 22:20

アンヌ・マルティネッティ著、フランソワ・リヴィエール著、フィリップ・アッセ写真、大西愛子訳
『アガサ・クリスティーの晩餐会―ミステリの女王が愛した料理』
早川書房、2006年

   紋章つきの銀製のトレイにジョージ王朝時代の銀製ティーポット。(中略)ブラインド・アールの器がまた特に好ましかった。紅茶は最上のインド、セイロン、ダージリン、ラブサンなどで、好きな食事もなんでも注文できたし……また、その注文はかなえられた!(『バートラム・ホテルにて』、乾信一郎訳)


   スコットランドのエジンバラ。グラスマーケットホテルというエコノミーなホテルに泊まる。バスタブはなく、シャワーだけだった。2つ星クラスだろうか。ホテルの従業員もヤンキーなお姉さんという感じの人。早口でしゃべられると、よく理解できなかった。グラスマーケットは市内で一番便利なところ。ホテルを出て、坂をのぼったらエジンバラ城だし、ここは中心街そのものだ。そのホテルで朝食を食べる。


   簡単なものだが、これくらいでちょうどいい。朝食を食べた場所がよく分からない所だったが。ロビーなのか食堂なのか。英国の食事はあまりうまくないと言われるが、朝食は別だという意見もある。ロンドンでも何回か食べたが、英国風のこんがり焼けたトーストは意外といける。

飛行機の軽食(ロンドン~エジンバラ)…2008年夏2012/12/18 19:57

アンヌ・マルティネッティ著、フランソワ・リヴィエール著、フィリップ・アッセ写真、大西愛子訳
『アガサ・クリスティーの晩餐会―ミステリの女王が愛した料理』
早川書房、2006年

   レックス・フォテスキューは手を伸ばして、マーマレードの壷を引きよせ、ひと匙取ると、バター付きトーストの上にそれを拡げて塗った。(中略)毒を飲ませるには、これがもっとも安全な方法だ!(中略)しかしどうやら、こんな調子のように思われる。マーマレードの壷を、まったく分量を同じにしたもう一つの壷とすり替える。(『ポケットにライ麦を』、宇野利泰訳)



   ロンドンからエジンバラへ飛ぶ。列車での移動もありうるが、ちょっと時間がかかり過ぎか。でも、列車の方がイングランド、スコットランドの風景を楽しめただろう。さて、移動の飛行機で軽食が出る。スナック類も入っている。成田とロンドンの往復も英国航空。そして、ロンドンとエジンバラの移動も同じだ。
   飛行機での移動はどうしても、手間がかかる。大きなスーツケースを持っているから余計そうなる。さて、エジンバラはとても素敵なところで、満足して過ごすことができた。今度スコットランドに行く時はグラスゴーやネス湖も訪問したい。

ロンドンのカフェでサンドイッチ…2008年夏2012/12/21 20:28

アンヌ・マルティネッティ著、フランソワ・リヴィエール著、フィリップ・アッセ写真、大西愛子訳
『アガサ・クリスティーの晩餐会―ミステリの女王が愛した料理』
早川書房、2006年


トミーはぐるりと回って新聞を彼女の手に押し付け、見出しを指差した。

謎の毒殺事件
死因は無花果のサンドウィッチ

(中略)
「もし行ってたら、あなたもお茶の時間に無花果のサンドウィッチを食べて、いまごろとっくに死んでるわ」(『死のひそむ家』/『おしどり探偵』所収、坂口玲子訳)



   ロンドン。観光名所は勿論、デパート、本屋なども巡り、あちこち散策する。ハッチャーズ書店を出て、ガイドブックを見ずにただ歩いてみる。たまたまセント・ジェームス・カトリック教会に隣接した敷地に出されていた素敵なカフェを見つけた。屋外だし、とても気持ちがいい。そこでサンドイッチを食べる。紅茶はリプトンのペットボトルのアイスティー。ピーチ味。めちゃくちゃ甘い。イギリス人はこんなに甘いのが好きだっただろうか。アメリカ人ならそうだと思うが。
   この英国の訪問では何度もパブやカフェに入った。戸外の空気を吸いながらの食事が多かったし、最高の気分だった。日本の夏のように蒸し暑くないし、外にいても過ごしやすい。雨も少ないし、欧州では戸外の店でもあまり問題ないのだろう。紫外線には気を付けないといけないが。白人は日本人以上に紫外線には警戒心が強い。

アールズコートで朝食…2008年夏2012/12/25 19:57

アンヌ・マルティネッティ著、フランソワ・リヴィエール著、フィリップ・アッセ写真、大西愛子訳
『アガサ・クリスティーの晩餐会―ミステリの女王が愛した料理』
早川書房、2006年

   ポアロは、コーヒーとパンの朝食でないと気がすまなかった。私が卵とベーコンの朝食をとったりするのを見ると、ひとごとながら気になってしようがないというのが、ポアロの口ぐせだった。ま、そんな次第で、ポアロはベッドでコーヒーとロールパンの朝食をとり、私はのんびりとベーコンと卵とマーマレードの伝統的なイギリス人の朝食を食べて、一日をはじめることにしていた。(『邪悪の家』、田村隆一訳)



   ロンドンにあるアールズコートのホテルで朝食。いつでもチップを気にしないといけないアメリカよりは気楽に朝食がとれる。エジンバラのグラスマーケットホテルよりは格が上だ。シャワーだけではなく、バスタブがついていた。大きな規模のホテルだ。3つ星クラスだろうか。それでも、ポンド高、物価高、夏休みで料金は決して安くはない。サーチャージだけでも9万円も追加負担したし。いずれにしても、アールズコートは場所も便利で、観光の起点としても最高だ。
   ホテルで朝食を食べる。 とても質素なメニューだがかえってこれくらいの方がありがたい。朝から豪華なバイキングの食事をしてしまうと、昼や夜に食欲がなくなってしまうからだ。到着間近に比べると、時差ボケもなくなって、食事も楽しめる。ホテルは地下鉄の駅にも近く、どこに出かけるにも都合が良かった。地下鉄の駅はウェストブロンプトンが一番近いが、アールズコートの駅も徒歩圏内だ。

オックスフォードでフィッシュ・アンド・チップス…2008年夏2012/12/28 18:42

アンヌ・マルティネッティ著、フランソワ・リヴィエール著、フィリップ・アッセ写真、大西愛子訳
『アガサ・クリスティーの晩餐会―ミステリの女王が愛した料理』
早川書房、2006年

   ペニファザー牧師の家政婦マクレイ夫人は、今晩の牧師の帰宅にそなえてドーバー・カレイを一尾買いこんでおいた。(中略)牧師の帰宅の準備はととのっていた。ドーバー・カレイはのあとにはパンケーキが出ることになっている。万事準備完了だった。真鍮器具は光り、銀器も輝き、毛筋ほどのほこりひとつもなかった。ただひとつだけ足りないものがある。ペニファザー牧師その人である。(『バートラム・ホテルにて』、乾信一郎訳)


   大学都市オックスフォードにやってきた。お昼を食べることにした。フィッシュ・アンド・チップス。英国の代表的な庶民料理である。白身魚を揚げたものとポテトがセット。まさにその名の通りの料理だ。これはここオックスフォードで食べたフィッシュ・アンド・チップス。飲みものはコーラにした。
   かなり上品なつくりだ。庶民が食べるものとはちょっと違うかも。サラダも少しついている。油も悪くなく、胃にもたれることもない。英国の国旗がついて、日本のお子様ランチみたいだ。ロンドンのパブで食べたものよりおいしかった。あっちこっちと名所を見て、歩き疲れたので、腰をおろしてゆっくり食事をした。満足できるランチだった。