横浜--ナホトカ間の航路(その1)・・・・1980年夏2014/10/04 06:02

ミシェル・タンスキー著、宇島正樹訳
『ロシア秘密警察―拷問・暗殺・粛清の歴史』
 1979年、サンケイ出版

 ジェルジンスキーの母はレドショウスキというポーランド貴族の家の出である。その家から出た枢機卿は文化闘争におけるビスマルクの強敵となったし、彼の甥はイエズス会総会長であった。



   はじめての海外への旅。横浜港からソ連のナホトカに向かう。ジェルジンスキー号というソ連の客船。ジェルジンスキーはソ連の秘密警察の長官の名前。この船は青函連絡船くらいの大きさ。おおむね5000tくらいだろうか。それほど大きな客船とはいえない。
   横浜港を出発する。『蛍の光』が流れ、紙テープが飛ぶ。見送る人もけっこういた。横浜からナホトカまで2日半の行程。今から考えると悠長な日程だ。この時代からだろうか。学生が海外旅行に行くのがそう珍しいことではなくなった。それでも、今と比べると海外へ行く費用はかなり高い。