サンディエゴのクルーズ…1983年夏(その2)2014/11/06 21:02

アラン・ラッセル著、匝瑳玲子訳
『傷痕』
ハヤカワ文庫、2004年

   気分は上々だ、と彼女は思った。オーシャン・ビーチ〈サンディエゴ市街の北西、太平洋沿岸に位置するマリン・リゾート〉の〉死人クラブ〉に行くのにぴったりの気分だ。



   サンディエゴでは港の中のクルーズに出かけた。夏の真っ盛りであったが、蒸し暑さとは無縁の快適なクルーズだった。もともとカリフォルニアの夏の天気は比較的過ごしやすい。クレアモントでも日陰や夜間は涼しかった。真昼の太陽の下はそれなりに暑かったが。
   家族連れをはじめいろんな人たちがクルーズを楽しんでいる。それほど大きな船ではないこともあって、きびきびとして動きを見せてくれる。サンディエゴはクレアモントよりは大きく、ロスよりはこじんまりしているので、ちょっとした1日観光などには向いているのだろう。