ザンベジ河・チョベ河ボートクルーズ…2004年夏(現地は冬)(その2)2014/11/20 15:49

由良君美編集
『現代イギリス幻想小説』
白水社 、1971年

<セラフとザンベジ河>(ミュアリアル・スパーク)
   夏の稲妻の無言の閃光に照らしだされたセラフが、ザンベジ河の水に乗って、ワニのような岩、岩のようなワニのあいだをぬって遠ざかってゆくのを、わたしたちはじっと見守っていました。
(井出弘之訳)


   シンガポール、ヨハネスブルグを経由して、ビクトリアの滝に到着してザンベジ河のクルーズに出かけた。ビクトリアの滝は翌日に行くことになっていた。それほど大きな船ではない。ボートによるクルーズである。南半球なので、日本が夏だからここは冬ということになる。日本の空港から32時間もかけてビクトリア滝の空港に着いただけに、相当疲れていた。ジンバブエの入国も時間がかかって、面倒だった。
   しかし、水量の豊かな河を航行するとちょっと元気が出てきた。初めて訪問したアフリカの地。知り合いが青年海外協力隊でウガンダに赴任しており、そこに行きたかったのだが、安全な地域ではないので来ない方がいいと言われた。せっかくなので、自分でアフリカのどこかに行こうと思い立った。