ジョホールバル旅情(その10)…1998年夏2014/12/27 08:33

 松本清張著
 『熱い絹』(松本清張全集58)
 文藝春秋、1995年

   氏はこの「南十字星」荘に五年間、毎年来ていたのである。


   マレーシアの首都のクアラルンプールには行ったことはないが、クアラルンプールが最大の都市で、ジョホールバルが二番目になる。シンガポールからいきなりジョホールバルに来たので、マレーシアの印象はこのジョホールバルを散策した時に受けたものしかない。
   シンガポールは空港も街中もとてもこぎれいだから、それほど猥雑な感じはしない。ジョホールバルの街中はややいかがわしい雰囲気が漂っていた。昼間だからそれほど危険な感じはしないが、旅行者らしき人はあまりいなくて、なんだか自分だけ浮いてしまった気がした。