ジョホールバル旅情(その14)…1998年夏2015/01/06 09:05

松本清張著
 『熱い絹』(松本清張全集58) 
文藝春秋、1995年

    「日本国」とあるのは、もちろんこの名刺がマレーシア巡業用だからで、裏にはそれが英字になっていた。


   それほど安全な街という印象はなかったが、恐ろしいめにあったわけではない。実際に、この時のジョホールバルは治安が良くなかったらしい。海外に行って、あまり暑いと頭がぼんやりして判断力が鈍るので、無理をしない方がいい。日本でだって、真夏の炎天下を何時間も歩くことは極力控えるだろう。
   ジョホールバルは短い滞在だったが、またシンガポールにでも行く機会があったら、寄ってもいいと思った。その数年後、シンガポール経由でアフリカに行く機会があったが、すごい長旅なので空港でたっぷり時間はあったが、シンガポールの街に繰り出すことはやめた。成田からヨハネスブルグ、そしてビクトリアの滝という旅程だから、チャンギ―空港でゆっくりしていた。