コーンベルトのリッチフィールド(その1)…2007年秋~冬2015/01/10 07:31

エブリン・フォックス ケラー著、石館 三枝子・石館 康平訳
『動く遺伝子ートウモロコシとノーベル賞ー』
晶文社、1987年

 バーバラ・マクリントックが初めて遺伝の科学に出会ったのは、それがまだ生まれて間もない学問で、彼女よりわずかに年長であるにすぎなかった頃である。


 ミズーリ州のセントルイスに宿泊して、トウモロコシビジネスに携わる人たちと意見交換を行っていた。最初に滞在したのはワシントンDCで、そこからやってきたので、のんびりしている中西部はまったく別の国に感じられる。アメリカをちょっとずつ移動すると時差もあってか、疲れはたまってくる。
 セントルイスのホテルの部屋も信じられないくらい広くて、かえって不安になってしまった。このあたりには大きな教会もたくさんある。信仰心が篤い人が多いのだろう。さて、お隣のイリノイ州に出かける日程も入った。行き先はリッチフィールドという小さな街だ。