台湾鉄道の旅(その16)…2007年夏2016/07/02 08:59

白先勇・張系国他著、山口守監修
『バナナボート--台湾文学への招待』
JICC(ジック)出版局、1991年

李喬作、下村作次郎訳<密告者>
とりわけ、今日のこの摘発報告は内容が深刻で、これまでのものとはわけがちがう。


   白い建物は台南の駅。この時はスコールともいえるほど激しい雨が降っていた。高雄を出た時は小雨だったが、ここまで激しい雨が降ると、傘をささずにはいられない。折り畳みの小さな傘だったので、けっこう濡れてしまった。台南の街を歩いてみたが、あまりに雨が激しいので、早く切り上げてしまった。この時は台湾の一地方で洪水の被害が出ていた。確か、テレビのニュースで好茶村で被害が出たとか報道されていたことを覚えている。


台湾鉄道の旅(その17)…2007年夏2016/07/03 10:39

白先勇・張系国他著、山口守監修
『バナナボート--台湾文学への招待』
JICC(ジック)出版局、1991年

李喬作、下村作次郎訳<密告者> 
三八七四号は職務に忠実な働き者だ。


   これも台南の駅が写っている。白を基調とした小綺麗なつくりである。暑い地方で成長する樹木が道路に植えられいてる。一番雨量の多い夏に訪問したことに問題があったかもしれない。雨が降っているせいか、そんなに気温は高くない。雨の中、バイクがたくさん歩道にもとめてあって、歩きにくかった。


台湾鉄道の旅(その18)…2007年夏2016/07/05 08:55

白先勇・張系国他著、山口守監修
『バナナボート--台湾文学への招待』
JICC(ジック)出版局、1991年

施明正作、澤井律之訳<尿を飲む男>
この御仁は、中肉中背で、年齢は四十七、八最歳、金門島の出身で、陳といった。


   台南駅の構内。あるプラットフォームの写真である。高雄と台南は互いに距離が近い。たまたま台南にいた時にスコールみたいな雨に出会ったので、台南が雨の街のような印象を受けた。宿泊も含めて高雄にいる時はそんなに雨は降っていなかったので、そこそこ快適に過ごすことができた。


台湾鉄道の旅(その19)…2007年夏2016/07/07 15:10

白先勇・張系国他著、山口守監修
『バナナボート--台湾文学への招待』
JICC(ジック)出版局、1991年

施明正作、澤井律之訳<尿を飲む男>
アレルギー症の雲林県の男は、どうしても慣れないようで、またくしゃみをした。


   これは自強号。台湾の在来線では一番上のクラスの列車であり、「特急」に相当するものである。新幹線は西海岸側だけを走っているが、自強号は東側も走っているので、地域によっては一番便利な電車だ。こういう駅のホームもまさに日本にいる雰囲気そのもの。


台湾鉄道の旅(その20)…2007年夏2016/07/09 08:38

白先勇・張系国他著、山口守監修
『バナナボート--台湾文学への招待』
JICC(ジック)出版局、1991年

李昂作、山内一恵訳<G.Lへの手紙>
あなたに出会った時、私はまだ二十歳になっていませんでした。


   これは自強号の車内。比較的座席もゆったりしているので、落ち着ける。台湾の鉄道は快適、正確で、国自体も小さいので路線もわかりやすい。新幹線の方は経営がかなり厳しくなっているようだが、新幹線、在来線も含めて台湾の鉄道事情が安定することを祈っている。


ワイルドライフシドニー動物園(その1)…2015年秋(現地は春)2016/07/10 07:34

越智道雄/百々佑利子監訳
『現代オーストラリア短編小説集 (上)』
評論社、1983年

ヘンリー・ロースン著、大角翠訳
<奥地の葬儀屋>
犬が戻って来、そこで老人の独り言は中断された。


   オーストラリアのシドニー。入国に2時間近くかかってしまったが、なんとか無事に着いた。空港から列車でサーキュラー・キーに向かった。このあたりでしばらく過ごして、そこからずっと歩いて、ハイドパークへ。さらにマーケット通りを散策して、ダーリングハーバーにやってきた。ここにワイルドライフシドニー動物園がある。


ワイルドライフシドニー動物園(その2)…2015年秋(現地は春)2016/07/12 09:07

越智道雄/百々佑利子監訳
『現代オーストラリア短編小説集 (上)』
評論社、1983年

ヘンリー・ロースン著、大角翠訳
<奥地の葬儀屋>
彼はコルク栓の閉まっている瓶を拾いあげ、かざして見た。


   ワイルドライフシドニー動物園は屋内の施設。なので、外からは様子がうかがえない。オーストラリア全体が物価が高いので、ここも例外ではない。それでも旅行していると、値段もあまり気にならなくなりがちだ。いろんなコーナーがあって、ここは「昆虫」の表示が出ていた。


ワイルドライフシドニー動物園(その3)…2015年秋(現地は春)2016/07/14 13:25

越智道雄/百々佑利子監訳
『現代オーストラリア短編小説集 (上)』
評論社、1983年

ヘンリー・ロースン著、大角翠訳
<奥地の葬儀屋>
彼は急いで古い散弾銃をひっ掴むと、その音の正体を確かめに外にとび出した。


    いきなり蛇。あまり好きではないので、ざっと見る。オーストアリアというとコアラとかカンガルーという可愛らしい動物ばかりが思い浮かぶが、いろんな種類の蛇がいるらしい。オーストラリアでは毒蛇も少なくないようだ。オーストラリアといっても広いから、どこに棲息しているか詳しくみていく必要があるだろう。


ワイルドライフシドニー動物園(その4)…2015年秋(現地は春)2016/07/16 20:26

越智道雄/百々佑利子監訳
『現代オーストラリア短編小説集 (上)』
評論社、1983年

ヘンリー・ロースン著、大角翠訳
<奥地の葬儀屋>
   日は再び沈んだ。広大なオーストラリアの原野に----偏屈者の心を懐に抱きとって守ってくれる原野に、風狂な連中が帰りつくべきところに。


   色鮮やかな黄緑色の蛇。これは"Green tree python"、日本語ではミドリニシキヘビと言われる蛇らしい。当然、オーストラリアに棲息している生き物だ。毒はないようだ。日本にも輸入されていて、飼っている人もいるのだとか。この蛇はじっとしていて、動かなかった。


ワイルドライフシドニー動物園(その5)…2015年秋(現地は春)2016/07/17 06:37

越智道雄/百々佑利子監訳
『現代オーストラリア短編小説集 (上)』
評論社、1983年

ヘンリー・ロースン著、山崎真稔訳
<親方の死>
ボブ・ベーカーは陽気な、気前がよく、外づらもいい男だった。


   やはり多くの観光客が来ている。屋内なのでこの動物園がどのくらいの大きさかはよく分からなかったが、けっこう広いのだろうか。満員で人が溢れているという感じではない。ここではいろんな蝶々がいるはずだったが、季節柄あまり見ることができなかったようだ。