ワイルドライフシドニー動物園(その6)…2015年秋(現地は春)2016/07/18 07:33

越智道雄/百々佑利子監訳
『現代オーストラリア短編小説集 (上)』
評論社、1983年

ヘンリー・ロースン著、山崎真稔訳
<親方の死>
彼女は帽子を受け取ると、ミシンの上に置いた。


   黄緑が鮮やかな蛙。たぶん"Green tree frog"という種類の蛙だろう。あるいはオーストラリアのという形容詞をつけて"Australian green tree frog"と呼ばれているようだ。蛇に比べると、親しみが持てるので、少し見入ってしまう。オーストラリアのかなり広い地域にわたって棲息しているようだ。


ワイルドライフシドニー動物園(その7)…2015年秋(現地は春)2016/07/19 10:35

越智道雄/百々佑利子監訳
『現代オーストラリア短編小説集 (上)』
評論社、1983年

ヘンリー・ロースン著、山崎真稔訳
<親方の死>
「わざわざきてくださって本当にありがとう」握手をしながら、おかみさんがいった。


   こちらは茶色い蛙。たぶん"Eastern banjo frog"だろうか。きちんと説明文の写真を撮っておいたわけではないので、違っているかもしれない。蛙は日本にもいるし、そんなに珍しいという感じはしない。
   オーストラリアは害虫駆除のために連れてきた猛毒を出すオオヒキガエルが大量発生して、トラブルに見舞われたこともあるだけに、カエル対策も大きな課題となっている。オーストラリアは開拓の歴史も浅く、不思議な野生の生き物にも囲まれているだけに、そうした苦労が多いかもしれない。


ワイルドライフシドニー動物園(その8)…2015年秋(現地は春)2016/07/21 19:57

越智道雄/百々佑利子監訳
『現代オーストラリア短編小説集 (上)』
評論社、1983年

キャサリン・スザンナ・プリチャード著、田中亜木・宮下嶺夫訳
<あかんぼ(クーブー)>
   目の前で子牛が一頭、群れからはみ出るのを見ると、ローズはすかさず馬首をめぐらして追いかけた。


   この動物園には鳥もいる。この鳥だというわけではないが、実はシドニーの街の中でもいろんな鳥を見た。しかも人間を怖がることはなく、人間と一緒に静かに暮らしている場面を多く見た。これは”Plumed Whistling-Duck”という鳥らしい。日本語では「カザリリュウキュウガモ」と訳されている。オーストラリアは南半球にもあり、独自の大陸なので、日本をはじめとする北半球にはない生き物がいろいろいて面白い。


ワイルドライフシドニー動物園(その9)…2015年秋(現地は春)2016/07/23 07:03

越智道雄/百々佑利子監訳
『現代オーストラリア短編小説集 (上)』
評論社、1983年

キャサリン・スザンナ・プリチャード著、田中亜木・宮下嶺夫訳
<あかんぼ(クーブー)>
ローズは一層顔をしかめ、陰気な表情になった。


   こちらは縞々模様のある蛇。毒のあるものかどうかよく分からない。毒のあるものでもガラスケースに入っていれば安全だ。最初に蛇ばかり見せられると、少し怖くなってしまう。光の加減か、この蛇には緑色も少し入っているように見える。飼育係をはじめ、生き物を扱っているこうした施設を運営している人は本当に大変だと思う。


ワイルドライフシドニー動物園(その10)…2015年秋(現地は春)2016/07/24 07:46

越智道雄/百々佑利子監訳
『現代オーストラリア短編小説集 (上)』
評論社、1983年

キャサリン・スザンナ・プリチャード著、田中亜木・宮下嶺夫訳
<あかんぼ(クーブー)>
   そして今、となりでミニーが、褒美にもらうたばこや、新しい服のことをぺちゃくちゃしゃべりまくっている。


   また蛇。蛇の写真ばかり撮っていた。この蛇の頭は比較的小さく見える。皮膚の模様というか四角形がくっきりと出ている。尻尾の先まではっきり見えている。かなり先端は細い。こうやってじっくり蛇など眺めたことがないから、なるほどなと思う。枯葉が敷き詰めてあるが、蛇にとって快適な環境なのだろうか。


ワイルドライフシドニー動物園(その11)…2015年秋(現地は春)2016/07/26 08:51

越智道雄/百々佑利子監訳
『現代オーストラリア短編小説集 (上)』
評論社、1983年

ヴァンス・パーパー著、佐藤恒敬・朝長梨恵枝子訳
<故郷>
   召し使いというものは幼いうちにつれてきてよく仕込んで初めて、完全に気にいるように仕事をしてくれるものだ、と信じていたからだ。


  タスマニア(ン)デビルのいるケージがあった。ところがどこにも姿が見当たらない。暗闇の中を目をこらして見るが、何も見えない。ここにいるはずだと表示もあるが、やはり何もいない。タスマニアンデビルという名の通り、生息地はタスマニア島。タスマニア島でのオプショナルツアーも考えたが、行かなかった。シドニー周辺だけでもけっこう見どころがあるからだ。


ワイルドライフシドニー動物園(その12)…2015年秋(現地は春)2016/07/28 06:11

越智道雄/百々佑利子監訳
『現代オーストラリア短編小説集 (上)』
評論社、1983年

ヴァンス・パーパー著、佐藤恒敬・朝長梨恵枝子訳
<故郷>
   ガネダの町では、ハメをはずしてばか騒ぎをすることなど想像もつかない。


   今度は茶色い蛇。これには縞模様が入っている。大概の蛇には四角の模様が入っているが、その上に縞模様がある蛇とに大きく分けられるのだろうか。蛇とか蛙の研究をしたことがないので、わからない。理系の大学院生で、生き物をテーマとしている人は夏休みもろくにとれないと聞いたことがある。大学の研究室で蝶々や蛾を飼っているが、長い間空けるわけにはいかないので、正月やお盆は最低一人は残って、世話をしたり観察したりするらしい。自然の動物の研究ならまだいいが、屋内で飼ったりする場合はそういう事情になるだろう。


ワイルドライフシドニー動物園(その13)…2015年秋(現地は春)2016/07/30 06:43

越智道雄/百々佑利子監訳
『現代オーストラリア短編小説集 (上)』
評論社、1983年

ヴァンス・パーパー著、佐藤恒敬・朝長梨恵枝子訳
<故郷>
   原住民キャンプでは、折から、冬恒例の里帰りの季節で、大勢の人びとが集まっていた。


   “Blue Tongue Lizard”と言われるトカゲらしい。日本語でも文字通り「アオジタトカゲ」と訳されている。もうちょっと違う色のアオジタトカゲもいるらしい。たまたま撮った写真では舌を出していないものばかりだが。舌を出していれば、青いものが見えるはずだ。オーストラリアなどに棲息しているようで、日本等にはいないトカゲである。ペットしても飼っている人がいるようだが、オーストラリアは独特の大陸であるだけに、動植物の持ち込み・持ち出しには厳しい。


ワイルドライフシドニー動物園(その14)…2015年秋(現地は春)2016/07/31 07:23

越智道雄/百々佑利子監訳
『現代オーストラリア短編小説集 (上)』
評論社、1983年

ザヴィア・ハーバート著、宮下嶺夫訳
<ネッド・ケリーと呼ばれる鷲>
   大体が、山脈の向こうに広がる原野へ行けば、自分の好みにあった狩猟がいくらでもできるのだ。


   これも蛇。よく見ると、一度掲載したことのある蛇と同じようにも見える。これも四角い模様がある蛇だ。同じケージの蛇は撮った覚えはないが、同じものか似ているのか。この蛇はこちら側に首を向けて、活動していた。蛇が一番活動する時間というのは種類によって異なるのだろうか。