成都パンダ繁殖育成研究基地…2015年春(その14)2016/12/01 10:47

作・野中柊、絵・長崎訓子
『パンダのポンポン』
理論社、2004年

ポンポンはタメイキをつきました。


   またまた寝ているパンダ。あるいは起きていたのだろうか。写真だけからはよく分からない。パンダは800万年くらい生きてきた生物で、こうした事例は珍しいとのこと。だからパンダと同じ期間を生きた動物はほとんどいないことになる。このパンダ基地は成都の中心部からもそんなに離れていないので、成都を訪れた観光客はだいたい来るそうだ。成都は盆地で周囲は山々に接している。このパンダ基地は斧頭山という山にある。車が険しい坂をずっと昇ったわけではないので、そんなに高い山ではないだろう。


成都パンダ繁殖育成研究基地…2015年春(その15)2016/12/02 08:59

作・野中柊、絵・長崎訓子
『パンダのポンポン』
理論社、2004年

包みを開けると、それは枕でした。


   成人のパンダが集まっているところを別の角度から見る。こちら側に来るのにけっこう歩いたら、敷地は広いことがわかる。寝ているパンダもいるし、起きて活動しているパンダもいる。緑が多く、なかなかいい環境であることがわかる。パンダはふさふさの毛皮に覆われているから、風通しのいい、緑の多い環境にいないと、ストレスがたまってしまうだろう。


成都パンダ繁殖育成研究基地…2015年春(その16)2016/12/03 07:32

作・野中柊、絵・長崎訓子
『青空バーベキュー パンダのポンポン』
理論社、2005年

このパンダは、ほんとうに食いしん坊なのです。


   二頭のパンダが見える。何とも愛くるしいパンダのしぐさである。なんだか人間の子供がふざけているようにも見える。腕のポーズもとてもかわいい。葉っぱとのコントラストもあって、いい構図になっている。自然に暮らしているパンダは厳しい環境にあるだろうが、この基地のパンダの生活はすこぶる快適だろう。


成都パンダ繁殖育成研究基地…2015年春(その17)2016/12/04 06:19

作・野中柊、絵・長崎訓子
『青空バーベキュー パンダのポンポン』
理論社、2005年

卵をひとつずつ割りながら、歌います。


   ほんのちょっとだけパンダが見える。茶色く汚れた体毛が目に入る。寝ているのだろうか。よく見ると、丸太が組まれている。十分に検討したうえで組み立てたものだろう。このような施設をつくり、運営していくのは本当に大変だろう。ただ国をあげてやっている事業なので、ヒト、カネ、モノは潤沢に確保されている感じだ。


成都パンダ繁殖育成研究基地…2015年春(その18)2016/12/05 08:47

作・野中柊、絵・長崎訓子
『青空バーベキュー パンダのポンポン』
理論社、2005年

雨の日には、ポンポンは、青いものを身につけるのが好きです。


   パンダ基地から見える外の風景を眺めていた。鬱蒼とした樹木が生えていて、緑豊かな地域であることがわかる。成都は湿度の高い地域で、曇りの日が多く、雨も結構降るそうだ。ガイドさんの話によると雨は夜に降ることが多いらしい。いずれにしても水には恵まれているので、植物が育ちやすい環境にある。そんなに寒くもなく、暑くもなく、季節的にも一番いい時期だった。


成都パンダ繁殖育成研究基地…2015年春(その19)2016/12/06 12:56

作・野中柊、絵・長崎訓子
『青空バーベキュー パンダのポンポン』
理論社、2005年

   まあ、いいや。ポンポンも、いっしょに水たまりに入りました。

   こちらを向いたパンダが一頭、あちらを向いたパンダが二頭。エサをゆっくり食べている。前向きのパンダもかわいいが、後ろ向きのパンダもとてもかわいい。ぬいぐるみと同じようにどこから見てもかわいい。ここまで愛くるしい動物はなかなか他にいないだろう。座り方もどっしりしてて、と同時にコミカルだ。


成都パンダ繁殖育成研究基地…2015年春(その20)2016/12/07 09:34

作・野中柊、絵・長崎訓子
『青空バーベキュー パンダのポンポン』
理論社、2005年

クスクス、クスクス、クスクスクスクス……


   パンダが木に登っている。パンダってこんなに木登りが得意だっけ。実際に登っているのだから、得意と認めざるを得ない。身体も重くて、鈍い感じがするが、そうではないようだ。このコーナーのパンダは少し若くなる。だから最初に見たパンダほど茶色く汚れていない。季節によっては生まれた直後のパンダが見られるようだが、この時は若いのは11か月くらいの年齢だったようだ。昨年の秋だと、赤ちゃんパンダが見られたよとガイドの方が教えてくれた。


成都パンダ繁殖育成研究基地…2015年春(その21)2016/12/08 09:48

作・野中柊、絵・長崎訓子
『青空バーベキュー パンダのポンポン』
理論社、2005年

「虹だわ」とジャッキーがさけびました。


   パンダが二頭木に登っている。年齢の若いパンダだからフットワークも軽くて、動きも機敏だ。ここではパンダが走る速度もはやい。笹ではないから、この木の葉っぱを食べるわけではない。木登りはパンダにとって重要な遊びのようだ。そんなに太い枝ではないので、折れないかと心配だが、平気のようだ。どんな木を植えるかも十分に精査したうえで決めているのだろう。


成都パンダ繁殖育成研究基地…2015年春(その22)2016/12/09 09:32

作・野中柊、絵・長崎訓子
『青空バーベキュー パンダのポンポン』
理論社、2005年

でも、おだやかな時間は、長くは続きませんでした。


   こっちを向いて座るパンダが一頭。笹が周囲にないので、食事をしているわけではないようだ。口に手をあてている仕草がとてもかわいい。ふさふさとした黒い毛に覆われた、少しぽっちゃりした手。木にも登れるし、こんなポーズもとれるのだから、パンダの身体は相当柔らかいと思われる。


成都パンダ繁殖育成研究基地…2015年春(その23)2016/12/10 08:01

作・野中柊、絵・長崎訓子
『青空バーベキュー パンダのポンポン』
理論社、2005年

   ペンギンのペーターは、ペタッと、むねに手をあてて、うやうやしく頭をさげました。


   相変わらず二頭のパンダが木に登って、じゃれ合っている。このシーンは観光客にも大うけで、子供たちからは歓声が上がっていた。といってもとっくみあいの喧嘩をしているわけでもない。パンダは平和を愛する動物だから、中国では平和のシンボルにもなっているとの説明も受けた。何年か前に日本の新聞に、エープリルフールのジョークの記事だったか、白と黒が逆のパンダの写真が出ていたことがある。全然かわいくない動物だった。