午前のヘルシンキを歩く…2013年夏(その27)2017/05/23 09:31

トーベ・ヤンソン著
『トーベ・ヤンソン初期短編集 旅のスケッチ』
筑摩書房、2014年

〈大通り(ブールヴァール)〉
   いま、娘はフォークでフライドポテトを突つきまわし、頬を赤くし、なにかを落とす。


  名前からしてロシアの皇族のものらしい。これはロシア皇帝ではなくて、ロシアの皇后アレクサンドラが1833年にヘルシンキを訪問した時の記念碑だ。ここも市場の近くの一角である。当然、皇后は皇帝と一緒に来ており、ニコライⅠ世の時代である。ロマノフ王朝の最後の皇帝ニコライⅡ世からさかのぼって4人目になる。