午前のヘルシンキを歩く…2013年夏(その34)2017/05/30 08:04

トーベ・ヤンソン著
『トーベ・ヤンソン初期短編集 旅のスケッチ』
筑摩書房、2014年

〈サン・ゼーノ・マッジョーレ、ひとつ星〉
   午後の暑さのなか、ヴェローナの街は死んだように横たわる。
 
   ザリガニの料理の宣伝が出ている。フィンランドでは8月、9月がザリガニを食べるピークのようだ。生きたザリガニを買ってきて、料理する人もいるらしい。日本での話だが、私の知り合いが子供と一緒にザリガニを飼っていて、「ザニクン」「オオザニ」という名前をつけていたことを思い出した。