ベルヴェデーレ宮殿見学から帰国まで(その8)…2016年夏2018/06/20 10:20

赤川次郎著
『青きドナウの吸血鬼』
集英社文庫、2015年

<吸血鬼と花嫁の宴>
   千代子は何となくおかしい、としか感じない。


   これは何か。イスラム寺院か何かだろうか。とこの時は思った。 ウィーン分離派はオーストリアの芸術家たちのグループが進めていた芸術運動を指すらしい。画家、彫刻家、建築家が名を連ねていたようだ。グスタフ・クリムトはその中心となっている人物の一人である。この日、あとからクリムトの作品を見ることになるのだが、この施設には入らなかった。最初に書いたように、この時はなんだかわからなかった。それに時間も早かったから、どっちみちやってなかっただろう。