午前のヘルシンキを歩く…2013年夏(その26)2017/05/22 08:48

トーベ・ヤンソン著
『トーベ・ヤンソン初期短編集 旅のスケッチ』
筑摩書房、2014年

〈大通り(ブールヴァール)〉
教会の近隣に住みたかった。


   ここも果物コーナー。おいしそうなイチゴがある。そしてリンゴが売られていた。日本と同様、赤系のリンゴと黄系のリンゴがある。ちょっと前の日本では国光、インドというリンゴがあったが、品種改良も進んで、いろんなリンゴが売られるようになった。”omena”がフィンランド語でリンゴの意味だそうだ。いずれにしても、ヘルシンキの物価は高い。


午前のヘルシンキを歩く…2013年夏(その25)2017/05/21 06:08

トーベ・ヤンソン著
『トーベ・ヤンソン初期短編集 旅のスケッチ』
筑摩書房、2014年

〈鬚〉
鬚があろうとなかろうと、彼のことはとっても好きだった。


   ここは民芸品のコーナーか。木を使った素朴な小物やカラフルなベルが売られていた。午前中の時間帯だからあまり観光客も来ていない。雨模様だったこともある。だんだんと人出は増えていくだろう。


午前のヘルシンキを歩く…2013年夏(その24)2017/05/20 05:38

トーベ・ヤンソン著
『トーベ・ヤンソン初期短編集 旅のスケッチ』
筑摩書房、2014年

〈鬚〉
もはやセーヌ河岸をそぞろ歩く必要もない。

    フィンランドは海産物が豊富である。海だけではなく淡水の魚もけっこう食べられている。大きな字で書かれているのは「白身魚の卵」という意味だろうか。タリンへ行く船でもサーモンサンドを食べたが、フィンランド人はサーモンがかなり好きとのこと。このサンドイッチも塩辛い、多くのサーモンがはさまっていた。


午前のヘルシンキを歩く…2013年夏(その22)2017/05/18 08:56

トーベ・ヤンソン著
『トーベ・ヤンソン初期短編集 旅のスケッチ』
筑摩書房、2014年

〈ヴァイオリン〉
   姿の見えない女性と踊っていた老人は排水溝の中で寝ている。


   ここにはジャガイモをはじめいろんな野菜がある。日本でも北海道など寒冷地でジャガイモはよく育つので、フィンランドにもあることは納得できる。ロシア料理店は日本でもけっこう目につくが、フィンランド料理の店は見たことがない。ここでもジャガイモはいくつか種類があるようだ。日本でも肉じゃが、カレーなど種類を使い分けるから、ここでもそうなのだろう。


午前のヘルシンキを歩く…2013年夏(その21)2017/05/17 16:11

トーベ・ヤンソン著
『トーベ・ヤンソン初期短編集 旅のスケッチ』
筑摩書房、2014年

〈ヴァイオリン〉 
パリの街は踊っている。


   これは豆。エンドウ豆らしい。フィンランドでは生のまま食べることも多いと聞く。フィンランドは寒い国なので野菜があまりできない印象も受けるが、こんなに青々とした豆が育つのは不思議だ。フィンランドはユーロを使っているので、値札もユーロの表示だ。


午前のヘルシンキを歩く…2013年夏(その20)2017/05/16 08:44

稲垣美晴著
『フィンランド語は猫の言葉』
文化出版局、1981年

私をフィンランドに呼び寄せたのは音楽だった。


   青空市場にラップランドのコーナーがあった。トナカイの肉とか売られている。ラップランドに行く時間的余裕はなかった。ヘルシンキからラップランドのロバニエミというところに行くには900キロも北上することになる。ヘルシンキから北にそんなに移動するのだから、ラップランドがいかに寒いところなのか想像できる。ラップランドにオーロラを見に行くツアーも多いようだ。長い休みがないとここまでは行きにくい。


午前のヘルシンキを歩く…2013年夏(その19)2017/05/15 08:43

稲垣美晴著
『フィンランド語は猫の言葉』
文化出版局、1981年

   フィンランドの特別な食べ物は何か、と。するとほとんどの人が「じゃがいも」と答える。


   青空市場が出ている。色鮮やかなさくらんぼう、イチゴなど。こんなに寒いフィンランドで果物ができるのかなとも思えるが、こんなに見事に育っているのを見ると、この国の名産なのかもしれない。手前にあるのはラズベリーだろう。生食にするのかジャムにするのか分からないが、森と湖の多いフィンランドの地形から立派に育つのだろう。


タリン(エストニア)旅情…2013年夏(その62)2016/05/04 06:09

M・ザドウナァイスカ再話、B・シャトゥーノフ絵、宮川やすえ訳
『うみの女王とまほうのスカーフ--エストニアの民話--』
岩崎書店、1991年

   むらの いちばん はじっこに、カーレルじいさんは すんでいました。

   ところどころにこういう露店がある。旧市街から港に近づくほど、露店は増えていくようだ。これはエストニアの民芸品というかキルト製品というか、そんなもんだろうか。ここで売られているのはほとんど女性用のものだろうか。


チャガルチ市場…2002年夏2010/10/13 00:36

伊藤整他編
『日本現代文学全集〈第95〉織田作之助・田中英光・原民喜集』
 1966年、講談社

織田 作之助
「勸善懲惡」
 さて、お千鶴を道連れに夜逃げをきめこんだ丹造は、流れ流れて故國の月をあとに見ながら、朝鮮の釜山に着いた。
 馴れぬ風土の寒風はひとしほさすらひの身に沁み渡り、うたた脾肉の歎に耐へないのであつたが、これも身から出た錆と思へば、落魄の身の誰を怨まん者もなく、南京蟲と虱に惱まされ、濁酒と唐辛子を舐めづりながら、溫突から溫突へと放浪した。



 プサン(釜山)は近い。成田空港までのリムジンバスに乗っている時間と同じくらいの飛行時間で、成田からプサンに飛ぶ。
 ソウルに比べるとちょっと小さいが、プサンも立派な大都市。プサンは下関と直結するフェリーでも有名だし、漁港としても韓国一の水揚げを誇る。
 新鮮な魚を味わえる都市であり、チャガルチ市場に生きのいい魚介類が運ばれてくる。プサン市民の胃袋をあずかる市場であり、プサン一番の観光地といえる。あと一か月ちょっともすればアジア競技大会が控えているため、警備が厳重になっている。


 地下鉄の駅からも近くて、場所も分かりやすかった。チャガルチ市場を歩く。こうした市場は見ていても飽きることがない。韓国というと焼肉のイメージが強くて、韓国人は肉ばかり食べている印象を持つ人もいるが、日本人と同様にけっこうな魚好きでもある。

南大門市場…2001年春2010/10/08 22:15


ヤン・グィジャ 著、中野宣子訳
『ソウル・スケッチブック』
1997年、木犀社

  それだけではない。彼は、もともと、こまごましたかわいい物が好きなので、季節が変わるたびに、室内をセンスのよい趣のあるもので飾りたてる。なにしろ彼 は、美的センスが抜群なのだ。家族の服も、南大門市場にみずから出向いていって買ってくるほどだ。妻名は、毎朝、そんな夫が選んだ服を着て出勤する。内情 を知らない人たちは、彼女のファッションセンスがすばらしいと誉めちぎるのである。
 当然、その夫は自分を装うことも怠らない。たとえば、引っ越すようなことがあると、その前日にわざわざ南大門市場まで行って引っ越しに適した服を買うような入、そんな人が、まさに私の後輩の夫なのである。


 ソウルのシンボルである南大門から歩いて数分の距離。地元の人の生活にとって欠かせない、さらに観光客にとっても重要な見どころとなっている。ここまで大規模な市場は他ではなかなか見られない。眼鏡、衣類、食料、薬品などあまたの店が乱立し、最高の賑わいを見せている。お客さんの数も多い。地元民、海外からの観光客が熱気の中で様々な商品を物色している。疲れた人が元気をもらえる場所でもある。


  韓国語には漢語も多いが、極力ハングル文字を使う流れが定着して久しい。「節約市場」という文字が見える。バーゲンセールという意味なのか、それとも市場全体が安いという意味なのかはわからない。ここは衣服類が多い場所だ。前回紹介した女人街とも雰囲気が似ている。でも、南大門市場の方がはるかにスケールは大きい。


 韓国というと焼肉ばかり食べているというイメージを持っている人もいる。半島国家である韓国は魚介類も豊富だ。普通の魚だけでなく、うなぎ、どじょう、海老みたいのもいる。亀もいる。これは食用なのだろうか。