ベリョースカ(その2)…1980年夏2010/05/28 22:45

加藤登紀子著
『日本語の響きで歌いたい』
1990年、NHKブックス

 私は赤ん坊のときもロシア人と一緒に暮らしていたんですけど、また毎日の生活のなかにロシア人がいるという感じになって、中学生の頃だったんですけど、店に行くとロシア人のおばちゃんのコックのキセンニャが「ミーラヤ ジェーブシュカ(可愛いお嬢さん)!」って言って抱きしめてくれてね。それがうれしかった。



 このロシア滞在において、何枚かLPレコードを買った。このアラ・プガチョワのもその1枚。当時はまだ日本では彼女の名前はあまり知られていなかったが、ソ連では大スターであり、ヨーロッパでも名前は通っていた。
 それから暫くして、プガチョワの名前は日本でも知れ渡る。加藤登紀子の歌う「百万本のバラ」が大ヒットした。実は、この歌は、アラ・プガチョワがロシア語で歌った 「百万本のバラ」《Миллион Алых Роз》がもともとの曲である。さらに言うと、このロシア語曲以前に、ラトビア語の原曲があるという。
 この時買ったLPには「百万本のバラ」はなかったが、素晴らしい曲がいくつも入っていた。その中で一番気に入ったのが《До свидания, лето》という曲。訳せば「さようなら 夏」とことになる。ロシアでは夏が短いだけに、「窓の外は9月・・・」などというフレーズが心にしみる。日本人でも、北国に住む人はこの部分にとても感動すると言う。ギターの前奏、伴奏、間奏が美しい。そのプガチョワの引退についての記事を見かけた。時の流れは止まらない。

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