ニューヨーク地下鉄(その1)…1983年夏2014/05/24 06:41

亀井俊介、 川本 皓嗣編
『アメリカ名詩選』
1993年、岩波文庫
 
エズラ・パウンド
「地下鉄の駅で」
人ごみのなかに、つと立ち現れたこれらの顔--
黒く濡れた枝に張りついた花びら。

マーク・レスリー、チャールズ・シャットルワース著
赤井照久訳
『サブウェイ・ガンマン』
JICC出版局、1990年

 次の証人は、事件当日、電車の車掌だったアーマンド・ソーラーという三十七歳の男だった。ウォプルスがソーラーの証言の冒頭で、「ニューヨーク地下鉄での車掌の任務とはどういいうものですか?」と尋ねたとき、傍聴人の間から大爆笑が起こった。



 ニューヨークは1983年、1997年と訪問した。前者はセミナー参加による研修。後者は仕事での訪問で、後からの観光は車で案内してくれる人がいたので、地下鉄に乗る機会はなかった。地下鉄に乗ったのは1983年の米国での研修の時である。研修そのものはカリフォルニア州、ワシントンDCが拠点でニューヨークは予定になかったが、一緒に参加した人がニューヨークに行くというので急きょそっちも訪問することにした。
 最初からニューヨークに行く人はDCからの帰りの航空券をあらかじめ変更していたので、追加料金はなかったようだ。ところが、こちらは後から米国内で、日にちを変更することになったので、その分かなり追加料金をとられたのが痛かった。しかし、せっかくの機会だから、ニューヨークには是非行って見たいと思って、そうした決断をした。
 当時はニューヨークの治安も今よりもずっと悪く、「ニューヨークの地下鉄=怖い」というイメージが定着していた。やや大げさに言われていた面もあるが、ハーレムという言葉を聞いただけで震え上がった。
   さて、ニューヨークで一人で地下鉄を利用していたが、現地に滞在している人からだったと思うが、「勇気あるね。私は怖いので乗らないようにしている」と言われたことがある。現地の人なのに地下鉄を利用しないとはびっくりした。東京だったら、そんなことはあり得ない。地下鉄なくして、通勤や移動などできないからだ。

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