ベドナール著、栗栖継 訳
『現代東欧文学全集 10 時間と分』
恒文社、1973年
〈時間と分〉
彼はチェコスロヴァキア航空の事務所に急いだが、バスにはもう間に合わず、タクシーで空港に向かった。
まだ開いていないお土産屋のウィンドウを眺めてみる。クリムトの絵をモチーフをしたカップなどがある。後からウィーンの宮殿でクリムトの作品を鑑賞することになる。左側の真ん中の段に赤い服を来た男と黄色い服を来た男の人形が展示されている。これはチェコスロヴァキアで演じられていた「パットとマット」という人形アニメ。チェブラーシカに代表されるように、ロシア・バルト諸国・中東欧諸国ではこうした人形劇の水準が高い。
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