コーンベルトのリッチフィールド(その15)…2007年秋~冬2015/02/12 09:29

アーシュラ・K. ル=グウィン著、 谷垣 暁美訳
『なつかしく謎めいて』
河出書房新社、2005年
<玉蜀黍の髪の女>

   私は玉蜀黍について知っていることをぼんやりと思い出していた。奇妙なことに、玉蜀黍には野性種がないのだ。


   実は、この後にセントルイスの全米トウモロコシ協会を訪ねて、農家の皆さんとも意見交換した。「トウモロコシの生産そのものは赤字で、国からの補助金がないとやっていけない」との説明を受けた。アメリカの農業というと大規模で、儲かっている感じだが、そうではないとのこと。アメリカからのトウモロコシのかなりの部分が家畜のエサになる。
   ということは、日本で飼育される家畜の肉を食べるということは、アメリカのトウモロコシを間接的に食べていることになる。だから食料自給率もこの分少なくなってしまうのだが。リッチフィールドはイリノイ州にあるが、ここにはシカゴという大きな街もある。穀物も扱っているシカゴの商品取引所は世界最大の規模を誇る。先物などというと投機的なイメージで悪い印象を持つ人もいるが、日本だってコメの先物取引は江戸時代の大阪で行われていた。