バーナビー市のセントラル・パークを歩く…2017年夏(その41)2020/09/08 10:23

川上健一著
『透明約束』
光文社、2009年

〈バンクーバーの雪だるま〉
友は怪訝そうに広介を見た。

 「テリー・フォックス・ルート」という表示がある。このテリー・フォックスという人はがんで右足をなくして、がん治療の資金を集めるために義足のままでマラソンを走り続けた人。 テリー・フォックスにちなんだマラソン大会はカナダを中心に世界各地で行われているとのこと。


バーナビー市のセントラル・パークを歩く…2017年夏(その40)2020/09/01 10:22

川上健一著
『透明約束』
光文社、2009年

〈バンクーバーの雪だるま〉
「私、明日の飛行機で帰るの」

 パターソンの駅に戻る。ホテルはその隣の駅の近くにある。歩いていもいいのだが、その間にはあまり見るべきものはなかった。1日乗車券も持っているし、一駅だけまた乗ろうと思う。目の前にこの公園を散歩していた人がいた。この人も駅に向かっているようだ。


バーナビー市のセントラル・パークを歩く…2017年夏(その39)2020/08/25 10:06

川上健一著
『透明約束』
光文社、2009年

〈バンクーバーの雪だるま〉
見事な着陸だった。

 もくもくと木々の中を歩く。赤茶色の葉っぱがついた木がある。紅葉の季節ではないから、普段からこういう色をしている葉っぱということだろうか。植物については詳しくないから、なかなか記述することもない。真夏の時期だが、蚊とか虫とかはあまり見なかった。それゆえに快適な散策ができた。


バーナビー市のセントラル・パークを歩く…2017年夏(その38)2020/08/18 11:21

川上健一著
『透明約束』
光文社、2009年

〈バンクーバーの雪だるま〉
友は夕方まで環状線を走り続けた。

 またリスかと思ってシャッターを切った。なんと2匹の黒いリスがいた。この公園で2匹いたのがとれたのはこの写真だけだ。リストいうと木の幹をするすると昇り降りするイメージがあるが、こういう細い枝にものったりするもんだと改めて認識した。


バーナビー市のセントラル・パークを歩く…2017年夏(その37)2020/08/07 10:31

川上健一著
『透明約束』
光文社、2009年

〈バンクーバーの雪だるま〉
「あんたのせいだからね」

 公園の中をゆったり歩く。赤い実のついた木があった。例によって何の木かわからないが鮮やかな赤い実はとっても目立つ。木ばかり、葉っぱばかりだと飽きてくるが、こういうきれいな実がなっていると、思わず立ち止まったりする。


バーナビー市のセントラル・パークを歩く…2017年夏(その36)2020/08/04 15:35

川上健一著
『透明約束』
光文社、2009年

〈バンクーバーの雪だるま〉
茂樹はイライラをつのらせていた。

 リスの写真を撮る。実はピンボケになった写真も何枚かあるが、それは削除した。そこそこ見られる写真だけ残しておいた。こういう時にデジカメは便利だ。この写真がぎりぎり残しておいていいくらいの出来だろうか。リスはちょこまか動くのでなかなかシャッターチャンスが難しい。


バーナビー市のセントラル・パークを歩く…2017年夏(その35)2020/07/31 13:02

川上健一著
『透明約束』
光文社、2009年

〈バンクーバーの雪だるま〉
「友。俺、バンクーバーにいく。自分の工房を立ち上げる。その時がきたと思うんだ」

 公園内の緑をしっかり守っていくとの意思がうかがえる。カナダはアメリカと比べると環境問題にも熱心に取り組んでいる。なにしろロシアに次いで二番目に広大な国だから、その自然も半端なものではない。こうした公園の中の森林や野生動物たちをしっかり保全していくことは重要だ。


バーナビー市のセントラル・パークを歩く…2017年夏(その34)2020/07/28 10:27

川上健一著
『透明約束』
光文社、2009年

〈バンクーバーの雪だるま〉
「でかいの作ろう」

 またリスがいた。動きがはやいので、なかなか焦点が合わない。逃げるわけではないが、小刻みに動くので写真が撮りにくいリスに餌をやっているカップルがいたが、そうしたことは禁止されているのに。


バーナビー市のセントラル・パークを歩く…2017年夏(その33)2020/07/15 13:01

川上健一著
『透明約束』
光文社、2009年

〈バンクーバーの雪だるま〉
「雪だるま、作ってみようか」

 小さな小路を歩いている。ちょっと人気がないのが寂しいのだが、治安の悪いところではないので安心して散歩できる。夜になるとちょっと様相が違ってくるかもしれない。ニューヨークのセントラルパークの歩道は、特に夜は、特に女性はできるだけ車道側を歩いた方が安全と言われた。公園側から引きずり込まれるおそれがあるからと。そもそも夜に外出するなという説明だった。


バーナビー市のセントラル・パークを歩く…2017年夏(その32)2020/07/10 10:10

川上健一著
『透明約束』
光文社、2009年

〈バンクーバーの雪だるま〉
友の父は公務員だった。

 木々の間の散策を続けている。お昼はフィッシュアンドチップスを食べた。ポテトも含めて、かなり量があった。夕方に近づいても、あまりお腹が減ってこない。そのせいもあって、せっせと散歩しているのだが、あまり食欲はわいてこない。