午後のヘルシンキを歩く…2013年夏(その25)2022/09/06 11:05

森本覚丹訳
『カレワラ-フィンランド国民的叙事詩(上)』
講談社学術文庫、1983年

村の向こうの階段を上り、
他人の門に這入りたり、

 一度見たマンネルヘイムの銅像のところに戻ってきた。白衛軍、赤衛軍にわかれて戦った冬戦争にも関わっている。地政学上、フィンランドはロシアとの関係で難題を抱えてきた。スウェーデンやバルト諸国もその点では同様であろう。


午後のヘルシンキを歩く…2013年夏(その22)2022/08/17 12:42

森本覚丹訳
『カレワラ-フィンランド国民的叙事詩(上)』
講談社学術文庫、1983年

我れは多くの牛を持ち、
乳を与える牛多し、

 また近代的な彫刻作品が展示されている。北欧はこのような芸術が盛んなのだろうが。絵画と違って、こうした作品は屋外にも展示できるというメリットがある。それなりに価値のあるものだろうが、盗難する人もほとんどいないだろう。


午後のヘルシンキを歩く…2013年夏(その16)2022/07/05 14:12

森本覚丹訳
『カレワラ-フィンランド国民的叙事詩(上)』
講談社学術文庫、1983年

空気は原始の母にして、
水はその長男、


カストレンという人。初めて聞く名前だ。教会の前にあったので聖職者かと思ったが、学者のようだ。民族学者で言語学にも精通していた人とのこと。考えてみると、イタリア、ドイツ、イギリスなどの思想家や作家などは世界史の教科書でも名前が出てくるが、フィンランドというとほとんど見かけない。


午後のヘルシンキを歩く…2013年夏(その13)2022/06/15 11:11

森本覚丹訳
『カレワラ-フィンランド国民的叙事詩(上)』
講談社学術文庫、1983年

足の指より爪は脱け落ち、
手足の関節は離れ去りけり、

 これはキュオスティ・カッリオという人の銅像。立っているのではなく、座っている像である。この人も髭をはやしている。首相や大統領をつとめたこともあるようだ。この人についてもよく知らない。議会の周辺なのだから、政治家の銅像があることは自然である。


午後のヘルシンキを歩く…2013年夏(その11)2022/05/31 14:48

森本覚丹訳
『カレワラ-フィンランド国民的叙事詩(上)』
講談社学術文庫、1983年

昼間の弁当にあて、
正餐の膳に供え、

  これはストールベリというフィンランドの大統領をつとめた人の銅像。髭をはやして、ダブルの上着を着ている。どんな人かはよくわからない。フィンランド人というと語尾に「ネン」がつく場合が多いようだが、この人の名前はそうではない。


午後のヘルシンキを歩く…2013年夏(その9)2022/05/17 13:32

森本覚丹訳
『カレワラ-フィンランド国民的叙事詩(上)』
講談社学術文庫、1983年

それより彼女は倉をさまよい出で、
野をよぎりてさまよい、

 スヴィンヒューの銅像と並べてエドゥスクンタ(フィンランド共和国の議会)の写真を撮ってみた。なかなか様になる。この日は休日だったのだろうか、議会の入口もしまっていて、関係者はいなかったようだ。夏休みの時期でもあるし、みんなゆっくり休暇を楽しんでいたのかもしれない。


午後のヘルシンキを歩く…2013年夏(その8)2022/05/10 11:20

森本覚丹訳
『カレワラ-フィンランド国民的叙事詩(上)』
講談社学術文庫、1983年

さても小さき乙女のアイノ、
若きヨウカハイネンの妹は、

 スヴィンヒューの銅像がある。この人はフィンランドの初代首相となった人物とのこと。ロシア領だった時代に生まれ、やがてフィンランドの独立を経験している。大統領もつとめている。トーベ・ヤンソンと同じように、スウェーデン系のフィンランド人である。


午後のヘルシンキを歩く…2013年夏(その6)2022/04/26 14:47

森本覚丹訳
『カレワラ-フィンランド国民的叙事詩(上)』
講談社学術文庫、1983年

若きヨウカハイネンは言えり、

 これも同じような芸術作品である。前回紹介した作品の作者とは違うようだ。同じ傾向の作品と受け取っていいのだろうか。版画はやったことがあるが、彫刻はやったことがない。花瓶のようなものはつくったことがあるが、木や金属を彫って、立体的な作品をつくったことはない。


午後のヘルシンキを歩く…2013年夏(その5)2022/04/21 09:54

森本覚丹訳
『カレワラ-フィンランド国民的叙事詩(上)』
講談社学術文庫、1983年

されば、嗜好の神ウッコ、
天の至高のおん神は、


 金属の材料を使った芸術作品がある。かなり新しい時代の作品だろう。フィンランドはこういう芸術が発達しているのだろうか。無機質な感じもするが、なかなか味わい深い作品である。


午後のヘルシンキを歩く…2013年夏(その4)2022/04/13 15:05

森本覚丹訳
『カレワラ-フィンランド国民的叙事詩(上)』
講談社学術文庫、1983年

彼は銅の兜をいただき、
足には銅の長靴をはき、

 馬に乗っている人の銅像。マンネルヘイムという軍人で、最初はロシアの軍人だったが、フィンランドが独立するので、その国の軍人となる。ロシアの軍人として、日露戦争にも従軍している。フィンランドでは最も尊敬され、敬愛されている指導者の一人のようだ。