アカシアの都・大連を歩く…2007年春(その12)2019/07/20 07:36

楠木誠一郎著
『満洲探偵大連の柩』
徳間書店、2000年

「川島芳子」


 行きも帰りも、この飛行機を利用した。短いフライトだから、そんなに高い水準のサービスは求めていなかった。実は大連に来た際に、北朝鮮との国境のある丹東に行くオプショナルツアーも検討していて、どうしようかと思ったが、行かなかった。その後、瀋陽に行った際に、それは実現する。この大連の旅ではPHSのカメラで撮った写真が10数枚あるだけが、それがゆえにどれも貴重な写真といえる。


アカシアの都・大連を歩く…2007年春(その1)2019/05/04 08:48

楠木誠一郎著
『満洲探偵大連の柩』
徳間書店、2000年

   窓ガラスの向こうにアカシアの葉が繁っている。


  中国の遼寧省の大連。遼寧省では瀋陽に次いでの大都市である。この旅行は写真が少ない。携帯電話のカメラしか使用していない。PHS電話のカメラによるもので、そんなに画素数は多くないが、十分きれいに撮れている。さて路上をトラムが走っている。これなど満州国時代の車両をそのまま使っているのかもしれない。本当だとしたらすごいことだ。


丹東鴨緑江(中朝国境)クルーズ…2014年春(その58)2018/02/19 08:38

山田敏弘著
『ゼロデイ--米中露サイバー戦争が世界を破壊する-』
文藝春秋、2017年

   中国の国家安全法は国民に当局者の命令・指示に従うことを義務付け、ホテルをはじめとする産業界に無制限の作戦協力を命じている。つまり、ビジネスマンが利用するホテルなどは音声や映像装置で監視され、国家安全部の職員がそれをモニターできると考えていい。そして価値ある情報は盗むのである。


   さて、この中朝国境のクルーズの直後にちょっとした妨害にあってしまった。クルーズを終えて、お昼を食べて、虎山長城に移動する段になって、公安の車で動けなくなってしまったのである。ガイドさん、ドライバーさんと一緒に車で移動していたのだが、その車がブロックされてしまったのである。ガイドさん、ドライバーさんが必死になってクラクションを鳴らして、公安の担当者を探し出した。その間、15分ー20分くらいかかってしまった。
   公安の担当者は謝る様子もなく、車を発進させた。インターネットを通じて、中国の旅行社にこのオプショナルツアーを申し込んだから、こちらの情報は筒抜けだったかもしれない。公安車による妨害は、意図的に行われたものか、単なる迷惑駐車なのか最後まで真相はわからなかった。


丹東鴨緑江(中朝国境)クルーズ…2014年春(その1)2017/12/25 08:39

ヤン  ヨンヒ著
『兄 かぞくのくに』
小学館、2012年

   兄は、日本の隣国----北朝鮮にいる。


   瀋陽に宿泊して、高速道路で3時間半もかけて丹東にやってきた。ここは北朝鮮との国境の街で、観光もそれにちなんだものが多い。鴨緑江がここでの中朝国境となっている。あらかじめ瀋陽からの移動も含めて、オプショナルツアーも申し込んでおいた。その一環として、鴨緑江のクルーズも入っている。さっそく船に乗ることになる。そんなに大きな船ではない。


三国志の舞台・成都武侯祠を歩く…2015年春(その56)2017/11/16 08:46

吉川永青著
『我が槍は覇道の翼』
講談社、2011年

黄玉はさめざめと泣き始めた。


   これもよく分からない。虎だろうか。日本には虎は棲息していないが、いろんな話によく出てくる。現在でも中国の南部にも虎は棲息しているようだ。ただ、四川省のあたりはいないようだ。成都武侯祠は折に触れて拡張されてきたようで、テーマパークのようなものとなっている。


三国志の舞台・成都武侯祠を歩く…2015年春(その1)2017/09/22 08:39

駒田信二著 
『三国志故事物語』
河出書房新社、1993年

   念うに、劉備、関羽、張飛、姓を異にすると雖然も、既に結びて兄弟と為らば、則ち心を同じくし力を協せ、困しめるを救い危うきを扶けて、上は国家に報じ、下は黎庶(万民)を安んぜん。


   中国の四川省の成都にやってきた。中国大陸の真ん中よりちょっと東。内陸部になる。日本から、首都圏からだと5時間くらいの飛行。三国志にそんなに詳しいわけでも、興味があるわけでもないが、三国志の舞台ともいえる成都武侯祠が見どころなので、パンダ基地を見た後に、訪問することにした。武侯祠石碑がある。きちんとした写真を撮りたいが、人が座っていて、どいてくれない。


成都パンダ繁殖育成研究基地…2015年春(その46)2017/01/02 19:15

倉持浩著
『パンダ--ネコをかぶった珍獣』
2014年、岩波科学ライブラリー--230

   「パンダ基地」ではさらに、病棟があったり、子どもたち用の「幼稚園」などで世代別の飼育もできたりする。


   成都パンダ繁殖育成研究基地を出たところ。タクシーが止まっている。このタクシーに乗るわけではない。ガイドさんがドライバーを連絡をとって、車を近くに止めるように誘導する。観光客が多いだけに、駐車場もけっこう広いようだ。この後は火鍋のレストランに向かう予定だ。パンダ基地には十分満足した。


成都パンダ繁殖育成研究基地…2015年春(その1)2016/11/18 21:45

作・野中柊、絵・長崎訓子
『パンダのポンポン』
理論社、2004年

パンダのポンポンは食いしん坊です。


   中国四川省の成都にやってきた。宿泊先の銀河王朝大酒店から出発する。このホテルは繁華街のど真ん中にあって、どこにいくにも便利だ。当初は朝8時出発の予定だったが、8時半に変更になった。前日は夜遅く到着したので、ちょっと楽になった。
   ホテルから車で30分くらい。目的地の成都パンダ繁殖育成研究基地に到着する。中国でも連休の最中なのか、けっこう人がいる。入口・入場券売り場はパンダをイメージした建物。オプショナルツアーで申し込んだが、ガイド・ドライバー付きなので、それなりの料金は払った。


虎山長城を歩く…2014年春(その40)2015/05/30 06:19

李泰著者、 青柳純一訳
『鴨緑江の冬--「北」に消えた韓国民族指導者』 
社会評論社、1994年

 同じ状況下で拉致されなかった人々に比べて、彼らは明らかに分断時代の犠牲の山羊だということができる。彼らは悲運の主人公であった。


   虎山長城の坂をのぼる際に、なだらかなスロープになっているところもあるし、階段になっているところもある。いずれにしても傾斜がきついのでハードな行動を伴うことにある。だから高齢者の姿は目立たない。
   もう少しとどまっていたかったが、瀋陽に3時間半かけて戻らないといけないので、きりのいいところで終える。本当は丹東に宿泊して、ホテルの部屋でのんびりして対岸の北朝鮮を見たいとも思ったが、休みの関係で断念した。もっとも電気があまり通じてないようで、夜景はきれいではないらしい。


虎山長城を歩く…2014年春(その1)2015/02/28 08:00

鮮于煇著、 猪飼野で鮮于煇作品を読む会訳
『火花--鮮于煇翻訳集』
白帝社、2004年

<水豊ダム>
   ここ何年かの間、舗装道路とダムと鉄橋を造るために、山を穿ち、丘を崩し、野原を削ることによって生じたさまざまな人間関係の愛歓は多いだろうが、水豊ダムにまつわる話ほどすさまじい話は、稀ではないかと思われる。


   中国の瀋陽から丹東に出かけた。高速道路を3時間半飛ばして、ようやく丹東市街へ。そこで鴨緑江を巡る遊覧船に乗って、対岸の北朝鮮の様子も眺めた。そのクルーズについては、また別の機会に取り上げることとする。港の近くで昼食を食べてから、虎山長城に出かけた。丹東市街から車で20、30分の移動だが、ある事情で乗っていた車が発進できない状態に陥ってしまった。15分くらいの時間ロスだったが。そのことについても別の機会で写真などをアップしたい思う。
   さて、車は中国と北朝鮮の国境を流れる鴨緑江に沿って進んでいく。緊張感はあまり感じられない。むしろ牧歌的でのどかな雰囲気だ。途中にはたなざらしになった中朝共同の特区の不思議な光景も見られた。そうこうしているうちに虎山長城に到着する。いかにも中国と言えるような赤い門が目につく。