火山国立公園(ハワイ島)の雨…2007年秋~冬2012/07/10 21:24

よしもとばなな著
『まぼろしハワイ』
2010年、幻冬舎文庫

<まぼろしハワイ>
「キラウェアのあたりを一度見てみたいな。」
 私は言った。あざみさんはにこっとして、そしてうなずいた。
「今度いっしょに行こう。今度はハワイ島に行きましょう。私とオハナちゃんと二人家族の日々はまだ始まったばかり、そしてハワイとのつながりもまだまだ序の口よ。たとえそう思えないような時期であっても、なにかが終われば、必ず何かが始まるんだから。」
 うっとりとあざみさんは言った。



 ヒロを含めてハワイ島に滞在中はずっと大雨。ホノルルから飛んでハワイ島に向かった時、眼下に厚い雲が増えてきたことに気がついた。コナは晴れで、ヒロは雨という天気も珍しくないようだ。なんとヒロの年間降水量はコナの3倍くらいあるとのこと。確かにハワイで一番大きな島だし、気候が違ってもおかしくない。雨雲は北東側で停滞してしまう。
 湿った大気が貿易風に吹かれて、島の北東部にやってくるが、ハワイ島には4,000メートル級の山々がたくさんあるために、天気に差が出るとのこと。日本の太平洋側と日本海側の気候が異なることに似ているので、この理屈はすぐ理解できる。雨がいったんやんだかと思っても、突然どしゃ降りの雨が降りだす。ヒロは雨の都とも言われる。津波の被害にも幾度か見舞われた歴史があるし、苦難の街ともいえる。写真は火山国立公園で撮ったもの。悪天候で、火山の観察が十分にできなかった。

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