オーストラリア博物館(その4)…2015年秋(現地は春)2017/03/01 09:12

越智道雄/百々佑利子監訳
『現代オーストラリア短編小説集 (上)』
評論社、1983年

ジュダ・ワテン著、大塚みどり訳
<母>
   行先も、アメリカ、フランス、パレスチナといろいろ考えたすえ、結局オーストラリアに決めた。


   この博物館では400もの野生の動物が展示されているらしい。これはバイソンか。バッファローとも呼べるものだろうか。アフリカで実際にバッファローを見たが、これはどちらかというと水牛といえるものだった。ここでの展示は主として北アメリカなどに住んでいる種類のものではないか。


オーストラリア博物館(その5)…2015年秋(現地は春)2017/03/02 10:52

越智道雄/百々佑利子監訳
『現代オーストラリア短編小説集 (上)』
評論社、1983年

ジュダ・ワテン著、大塚みどり訳
<母>
さらにもう一度最初の店から出直した。今度はレコードを聞くためだ。


   ダチョウ、サイ、虎など。後ろ姿ではあるが。鳥もいる。はく製なのか標本なのか分からないが、こうやって世界に住んでいる動物のことをざっと見るのもいいだろう。シドニーには大きな動物園もあるから、本物も見ることができるが。


オーストラリア博物館(その6)…2015年秋(現地は春)2017/03/03 07:44

越智道雄/百々佑利子監訳
『現代オーストラリア短編小説集 (上)』
評論社、1983年

ピーター・カウアン著、なかのまさこ訳
<島>
   前庭の芝生はきちんと刈り込まれ、バラ園には雑草一本生えていなかったが、バラには鋏をいれてやらねばと彼は思った。


   これは鯨の骨だろうか。オーストラリア周辺には鯨がけっこういうる。シドニーでのクルーズは体験したが、ホエールウォッチングのクルーズもあった。ただ、こちらは必ず鯨に出会えるという保障はない。シドニーからちょっと船に乗れば、鯨に出会えるのだから、行けば良かったかなという思いはある。


オーストラリア博物館(その7)…2015年秋(現地は春)2017/03/04 07:38

越智道雄/百々佑利子監訳
『現代オーストラリア短編小説集 (上)』
評論社、1983年

ピーター・カウアン著、なかのまさこ訳
<島>

   停止信号にかかって交叉点の手前で車をとめると、向こうの角にホテルの駐車場があるのが目に入った。


   これはマンモスの骨か。マンモスというとシベリアとかユーラシア大陸にいたというイメージがある。日本でも化石が化石が発見されているようだ。ただ、オーストラリアにはいなかったのではと思う。この博物館はオーストラリアとは縁のないものも展示しているから、世界全体の姿を見ることができる。


オーストラリア博物館(その8)…2015年秋(現地は春)2017/03/05 06:37

越智道雄/百々佑利子監訳
『現代オーストラリア短編小説集 (上)』
評論社、1983年

ピーター・カウアン著、なかのまさこ訳
<島>
「車が好きでね。これがずっと道楽でさ、これと、海釣りがね」
「釣るのは魚だけ?」


   これは熊。北米あたりにいるものだろうか。熊もオーストラリアの固有の生き物ではないだろう。それを考えると、日本には熊はいるから、けっこういろんな生き物がいることを改めて認識できる。熊は立ちあがるとかなりの身長になる。こんな熊に襲われたらひとたまりもない。


オーストラリア博物館(その9)…2015年秋(現地は春)2017/03/06 14:31

越智道雄/百々佑利子監訳
『現代オーストラリア短編小説集 (上)』
評論社、1983年

ピーター・カウアン著、なかのまさこ訳
<島>
   古い間貸屋の電話のベルは鳴りつづけていたが、いつまでたっても、だれも出てこない。


   マンモスの骨の背後に孔雀がいる。孔雀もオーストラリアにいる生き物ではない。既に紹介したように、オーストラリアはヒクイドリとか飛べない種類の鳥がいる。飛べる鳥なら、オーストラリア大陸に渡ってくることができるが、飛べないものは無理だろう。逆も真で、オーストラリアにいた飛べない鳥も他の大陸に渡ることができてないのだろう。


オーストラリア博物館(その10)…2015年秋(現地は春)2017/03/07 08:45

越智道雄/百々佑利子監訳
『現代オーストラリア短編小説集 (上)』
評論社、1983年

ピーター・カウアン著、なかのまさこ訳
<島>
「ええ。ことづてを聞いたわーー急にシドニーへ行かなくちゃならないって」
「急いで発ったもんで、きみに逢って暇がなかったんだ」


   一見するとこれはダチョウかと思った。ダチョウならオーストラリア固有の鳥ではない。エミューという飛べない鳥がオーストラリアに棲息しているが、こちらの方だろうか。エミューとダチョウは良く似ていて、普通の日本人からするとダチョウの方をよく知っている。最近ではダチョウ牧場なるものもある。宮崎県でダチョウ丼を食べたこともある。この鳥の子供もいて、とてもかわいらしい。


オーストラリア博物館(その11)…2015年秋(現地は春)2017/03/08 09:55

越智道雄/百々佑利子監訳
『現代オーストラリア短編小説集 (下)』
評論社、1983年

デーヴィッド・キャンベル著、岩淵宜照・酒井常子訳
<骸骨トム>
   食堂は樹木の茂った小高い丘の上の、丸太造りの細長い納屋のような建物。


   恐竜関係の展示はとても充実している。恐竜はオーストラリアに実際に棲息していたようだ。その化石類はほとんどが東オーストラリアで見つかっているようだ。以前ニューヨーク自然史博物館を訪れたことがあり、そこでの恐竜関係の展示も楽しめた。その写真や記事はだいぶ前にアップした。


オーストラリア博物館(その12)…2015年秋(現地は春)2017/03/09 09:30

越智道雄/百々佑利子監訳
『現代オーストラリア短編小説集 (下)』
評論社、1983年

デーヴィッド・キャンベル著、岩淵宜照・酒井常子訳
<骸骨トム>
グレイは失速寸前まで速度を落としながら機体を激しくゆさぶる。


   ”DINOSAURS”というのは恐竜である。オーストラリアにはいろんな種類の恐竜が棲息していたようだ。恐竜の化石が見つかり、オーストラリアにいたことが証明されている。クイーンズランドからは完璧な化石が見つかり、オーストラリアでの恐竜の棲息状況が明らかになり、この国での恐竜研究を加速させることとなった。


オーストラリア博物館(その13)…2015年秋(現地は春)2017/03/10 09:39

越智道雄/百々佑利子監訳
『現代オーストラリア短編小説集 (下)』
評論社、1983年

デーヴィッド・キャンベル著、岩淵宜照・酒井常子訳
<骸骨トム>
「ジム、聞こえるか?」彼が言った。「上空はどんな具合だ?」


   恐竜もいくつかに分類されている。この恐竜はかなり大型のものだ。博物館の解説にもあった"Diamantinasaurus"、"Muttaburrasaurus langdoni"、"Wintonotitan"、"Rhoetosaurus"のどれかに当てはまるのだろうが、よく分からない。恐竜の生きていた時代についても、人類が現れるかなり前のことであり、何千万年前とか言われても実感がわかない。