立原正秋著
『新潮現代文学 61 冬のかたみに・帰路』
新潮社、1980年
<冬のかたみに>
前年の秋、私は母につれられてこの町から汽車に乗り大邱に行ったことがあったので、この町はこんどで二度目であった。
こちらは十字架も入れた教会の建物。また趣が違って、なかなかいい感じだ。この建物はもともと木造だったようだが、その後、建て替えられたのこと。1902年というから、100年以上も経っており、歴史的、文化的な価値もある建物である。カトリック教会なので、十字架にイエス・キリストがつけられている。そこは多くのプロテスタント諸派とは異なるところだ。
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