バーナビー市のセントラル・パークを歩く…2017年夏(その31)2020/07/01 10:36

川上健一著
『透明約束』
光文社、2009年

〈バンクーバーの雪だるま〉
広介はそういって友を見つめた。

 ここでも丸太が横たわっている。たまに伐採される木があるのだろうか。切り口がきれいだから自然に倒れたわけではないろう。どんな公園にしても管理する人がいないと成り立たない。アミューズメント施設についても同じことがいえる。


バーナビー市のセントラル・パークを歩く…2017年夏(その32)2020/07/10 10:10

川上健一著
『透明約束』
光文社、2009年

〈バンクーバーの雪だるま〉
友の父は公務員だった。

 木々の間の散策を続けている。お昼はフィッシュアンドチップスを食べた。ポテトも含めて、かなり量があった。夕方に近づいても、あまりお腹が減ってこない。そのせいもあって、せっせと散歩しているのだが、あまり食欲はわいてこない。


バーナビー市のセントラル・パークを歩く…2017年夏(その33)2020/07/15 13:01

川上健一著
『透明約束』
光文社、2009年

〈バンクーバーの雪だるま〉
「雪だるま、作ってみようか」

 小さな小路を歩いている。ちょっと人気がないのが寂しいのだが、治安の悪いところではないので安心して散歩できる。夜になるとちょっと様相が違ってくるかもしれない。ニューヨークのセントラルパークの歩道は、特に夜は、特に女性はできるだけ車道側を歩いた方が安全と言われた。公園側から引きずり込まれるおそれがあるからと。そもそも夜に外出するなという説明だった。


バーナビー市のセントラル・パークを歩く…2017年夏(その34)2020/07/28 10:27

川上健一著
『透明約束』
光文社、2009年

〈バンクーバーの雪だるま〉
「でかいの作ろう」

 またリスがいた。動きがはやいので、なかなか焦点が合わない。逃げるわけではないが、小刻みに動くので写真が撮りにくいリスに餌をやっているカップルがいたが、そうしたことは禁止されているのに。


バーナビー市のセントラル・パークを歩く…2017年夏(その35)2020/07/31 13:02

川上健一著
『透明約束』
光文社、2009年

〈バンクーバーの雪だるま〉
「友。俺、バンクーバーにいく。自分の工房を立ち上げる。その時がきたと思うんだ」

 公園内の緑をしっかり守っていくとの意思がうかがえる。カナダはアメリカと比べると環境問題にも熱心に取り組んでいる。なにしろロシアに次いで二番目に広大な国だから、その自然も半端なものではない。こうした公園の中の森林や野生動物たちをしっかり保全していくことは重要だ。