セント・メアリー教会…2008年夏2010/02/26 20:59

 L・キャロル著
 矢川澄子訳、金子國義絵
 『鏡の国のアリス』
 1994年、新潮文庫

「へーえ、なるほど、そういうことを本に書くという手もあったか」ハンプティ・ダンプティはやや落ち着きをとりもどし、「いわゆる英国史ってやつだな、そいつが。どうだい、ぼくをよくごらんよ。王様とじきじき口をきいたことのある、このおれさまをね。きみ、二度とこんな人物に会えないだろうよ。いや、べつに鼻にかけてるわけじゃない。その証拠に握手させてやるぜ」そういうとにんまり、耳から耳までさけそうなわらいをうかべて、前に身をのりだし(すんでのことにすってんころん落ちそうになって)、アリスに手をさしだした。アリスはその手をにぎりながら、内心はらはらして相手をみつめる。「これ以上わらったら、口の両端が頭のうしろでつながっちゃいそう」と思ってね。「そしたら、このひとの頭はどうなっちゃうの?われておっこちるんじゃない?」



  イングランドのオックスフォードは誰もが知っている大学街。ロンドンから電車で1時間くらいで行けるので、日帰りも十分可能。ケンブリッジとオックスフォードどちらに行こうかと贅沢な選択に直面する。知り合いにエセックス大学に留学した人がいたが、オックスフォードの方が観光としては面白いよという意見も参考に、オックスフォード行きを決めた。ルイス・キャロルが学び、数学者として教壇に立ったのもオックスフォードだ。

  セント・メアリー教会はオックスフォードを代表する教会。主要な通りであるハイストリート沿いにある。この通りはかなり賑わっている。昼食時もかなり混んでいて、店を探すのに苦労した。この教会の塔は60メートルほどの高さ。市内が眺望できるだけに、最高のスポット。

  13世紀に建てられた由緒ある教会で、学位授与、大学の会議に使われていたとかで、まさに信仰、学問という精神生活における重要な拠点だったといえよう。