午前のヘルシンキを歩く…2013年夏(その36)2017/06/01 08:40

トーベ・ヤンソン著
『トーベ・ヤンソン初期短編集 旅のスケッチ』
筑摩書房、2014年

〈サン・ゼーノ・マッジョーレ、ひとつ星〉
   こうして午後いっぱい、いっしょに見物してまわった。

 
   ”Navigator”と書かれたヨットがある。それからプレジャーボートも停泊している。ウィンドサーフィンしかやったことがないが、自然の力である風を使って船が航行するのは趣があっていい。これらの船は個人の持ち物だろうか。


午前のヘルシンキを歩く…2013年夏(その37)2017/06/02 08:47

トーベ・ヤンソン著
『トーベ・ヤンソン初期短編集 旅のスケッチ』

筑摩書房、2014年
〈サン・ゼーノ・マッジョーレ、ひとつ星〉
彼女はようやく観念して首を縦に振った。

 
   ウスペンスキー寺院は小さな丘の上に建っている。だからちょっとした坂をのぼることになる。そんなに大きな寺院ではない。周囲を歩くと、かなりの時間を費やすというわけではない。


午前のヘルシンキを歩く…2013年夏(その38)2017/06/03 06:30

トーベ・ヤンソン著
『トーベ・ヤンソン初期短編集 旅のスケッチ』
筑摩書房、2014年

〈カプリはもういや〉
 ホテルの昼食を告げるゴングが、三度、鳴った。
 

   このウスペンスキー寺院は北欧では最大のロシア正教の寺院だという。この寺院がつくられた時は、ロシア皇帝アレクサンドルⅡ世がフィンランドの君主でもあった。バルト諸国といい、ポーランドといい、フィンランドといい、ロシアの周辺にある国々はロシアの支配下に入った歴史を持つところが少なくない。


午前のヘルシンキを歩く…2013年夏(その39)2017/06/04 06:38

トーベ・ヤンソン著
『トーベ・ヤンソン初期短編集 旅のスケッチ』
筑摩書房、2014年

〈カプリはもういや〉
 沈黙が入り込む。
 
   ウスペンスキー寺院は小高い丘にあるので、眺めがいい。ヘルシンキはそんなに大きな街ではないし、高層ビルもないので、ちょっとした丘でも遠くが見える。そして、これから行く予定のヘルシンキ大聖堂の姿もはっきり見える。


午前のヘルシンキを歩く…2013年夏(その40)2017/06/05 09:56

トーベ・ヤンソン著
『トーベ・ヤンソン初期短編集 旅のスケッチ』
筑摩書房、2014年

〈カプリはもういや〉
がっかりして蝿を殺した。


   ウスペンスキー寺院は「生神女就寝大聖堂」という名前がついている。文字を見ただけでは、何のことかと思ってしまう。フィンランドで正教は多数派ではない。プロテスタントが圧倒的に多いようだ。アイルランドのダブリンでも聖パトリック大聖堂はてっきりこの国では多数派のカトリックの教会かと思っていたが、プロテスタントのものだった。 



午前中のヘルシンキを歩く…2013年夏(その41)2017/06/06 08:49

トーベ・ヤンソン絵、渡辺翠監修 
『ムーミン童話の世界辞典』
講談社、2015年

ムーミン谷の秋は雨が多く、霧がたちこめる。

 
   大きなフェリーが港に停泊している。前日に乗ったタリン行きのものではない。タリンはたったの2時間で行けるが、このフェリーはストックホルムがどこかもっと遠くに行くタイプではないか。タリンに行った時に使った同じ会社の運航だ。夏の時期はフェリーも満員だから、日本でチケットを予約した方がいい。


午前のヘルシンキを歩く…2013年夏(その42)2017/06/08 10:13

トーベ・ヤンソン絵、渡辺翠監修 
『ムーミン童話の世界辞典』
講談社、2015年
 
   スナフキンも、みんながおきてくるまえの静かな時間を、たいせつにしている。
 

   ウスペンスキー寺院からヘルシンキ大聖堂へと歩く。この街の様子は、かつて滞在したことのあるサンクトペテルブルグによく似ている。こういう黄色い建物はロシアでも多かった。サンクトペテルブルグとヘルシンキは400-500キロで、東京から京都に行くくらいの距離間で、比較的近い。


午前のヘルシンキを歩く…2013年夏(その43)2017/06/09 09:14

トーベ・ヤンソン絵、渡辺翠監修 
『ムーミン童話の世界辞典』
講談社、2015年
 
   フィンランドのあらしは、夏と秋には雨をともない、冬と春には雪をともなってふく。

 
   ヘルシンキ大聖堂に近づいていく。思ったより、立派できれいな建物だ。こちらは正教ではなく、フィンランドの福音ルター派の教会らしい。それにしても、ヘルシンキの観光名所は狭い場所に集中しているので、簡単に徒歩で行けてしまう。


午前のヘルシンキを歩く…2013年夏(その44)2017/06/10 06:31

トーベ・ヤンソン絵、渡辺翠監修 
『ムーミン童話の世界辞典』
講談社、2015年
 
ヤンソンの作品には、よく歌がでてくる。

 
   ヘルシンキ大聖堂の真下に来た。銅像が立っている。ロシア皇帝のアレクサンドルⅡ世のものだ。ここは元老院広場というところ。フィンランドにずっとロシア皇帝の像があるというのも面白い。


午前のヘルシンキを歩く…2013年夏(その45)2017/06/11 06:34

トーベ・ヤンソン絵、渡辺翠監修 
『ムーミン童話の世界辞典』
講談社、2015年
 
   かくれ場所をいちばんたくさんもっているのは、小さいミイである。

 
   アレクサンドルⅡ世の下に女神と思われる女性の像がある。それからソ連のシンボルマークではないかと思えるような鎌と槌を持った男女の像がある。工業と農業を示すものだし、必ずしもソ連の影響でないかもしれない。