シドニー到着からロックス散策まで(その11)…2015年秋(現地は春)2019/03/01 10:03

村上春樹著
『村上春樹全作品 1979~1989〈3〉 短篇集〈1〉』
講談社、1990年

〈シドニーのグリーン・ストリート〉
   「私立探偵事務所」といっても、お客なんか殆ど来やしない。


   びっくりした。とにかく大勢の人。あまりに多くの人があふれて、どこに並んだらいいかよく分からない。係員も少ないし、指示は不明確だし、雑然とした雰囲気。この後、どこかの都市に移動するとかいう予定はないから問題はない。行列も全然進まない。オーストラリアというと白人の国というイメージがあったが、アジア系の人をはじめ、いろんな人種があふれていたことに驚いた。


シドニー到着からロックス散策まで(その12)…2015年秋(現地は春)2019/03/02 07:42

村上春樹著
『村上春樹全作品 1979~1989〈3〉 短篇集〈1〉』
講談社、1990年

〈シドニーのグリーン・ストリート〉
   でもオーストラリアには伯爵令嬢なんていない。


   それにあまりに時間が経ってしまったせいか、荷物も別なところに運ばれてしまった。さいわい、荷物を探してる日本人が向かっていったところに、こちらの荷物もあった。まったく情報も示されないので、荷物が見つからなければ困ってしまうところだった。結局、入国に2時間を超える時間を費やした。


シドニー到着からロックス散策まで(その13)…2015年秋(現地は春)2019/03/03 07:50

村上春樹著
『村上春樹全作品 1979~1989〈3〉 短篇集〈1〉』
講談社、1990年

〈シドニーのグリーン・ストリート〉
印刷工かぁ、と僕は思う。


   ようやく外の空気が吸えた。ホテルは空港から歩いて行けるところにしたので、いったん荷物を預けて、出かける。到着が朝早いから、チェックインはすぐにできない。入国に手間取ってしまったら、あまりに朝が早くて、困ったという事態にはならなかった。


シドニー到着からロックス散策まで(その14)…2015年秋(現地は春) ・2019/03/04 08:38

村上春樹著
『村上春樹全作品 1979~1989〈3〉 短篇集〈1〉』
講談社、1990年

〈シドニーのグリーン・ストリート〉
「うんうん」


   空港の外の様子。ここが国際線のターミナルであることがわかる。はじめての空港なので、どのくらいの規模の空港かよく知らない。ただ、これだけ多くの人が入国に並んでいたのだから、位置付けは大きいだろう。オーストラリアは国土は広いが、都市人口率が高いし、特にシドニーに集中しており、空港の重要度も高いだろう。


シドニー到着からロックス散策まで(その15)…2015年秋(現地は春) ・2019/03/05 08:39

村上春樹著
『村上春樹全作品 1979~1989〈3〉 短篇集〈1〉』
講談社、1990年

〈シドニーのグリーン・ストリート〉
「ちゃーりー」のことだ。


   これも空港の外の風景。市街地への行き方はわかっているので、列車の駅に向かえばいいと理解する。いくつかの電車があるようだが、高速の電車を使うのが一番良いだろう。空港に鉄道駅が直結している場合はとても便利だ。値段はちょっと高いようだが、海外に来ると、お金の感覚も麻痺してくる。ましてや短い滞在だと余計そうなる。


シドニー到着からロックス散策まで(その16)…2015年秋(現地は春)2019/03/06 09:45

村上春樹著
『村上春樹全作品 1979~1989〈3〉 短篇集〈1〉』
講談社、1990年

〈シドニーのグリーン・ストリート〉
   羊男は羊のぬいぐるみを着ていた。


   朝早く着いたものの、入国に手間取ってしまって、そこそこの時間になる。サーキュラー・キーという観光名所にやってくる。空港からもそこそこ近い。シドニー観光はここを拠点にするのが普通だ。ビル群が姿をあらわす。かなりの高層ビルもある。


シドニー到着からロックス散策まで(その17)…2015年秋(現地は春)2019/03/07 14:44

村上春樹著
『村上春樹全作品 1979~1989〈3〉 短篇集〈1〉』
講談社、1990年

〈シドニーのグリーン・ストリート〉
「耳?」と僕は言った。


   飛行機で到着したが、シドニーは海に面しており港もある。一部が赤い色の船が見える。いろんなクルーズが用意されており、いろんなタイプの船が航行している。観光はこの日だけではないので、無理にクルーズに参加する必要もない。


シドニー到着からロックス散策まで(その18)…2015年秋(現地は春)2019/03/08 10:13

村上春樹著
『村上春樹全作品 1979~1989〈3〉 短篇集〈1〉』
講談社、1990年

〈シドニーのグリーン・ストリート〉
「やれやれ」と羊男は言った。


   シドニーのシンボルの一つであるハーバーブリッジが見える。なかなか壮観だ。到着してすぐに街に出たが、時差ボケがないから、意識ははっきりしている。ぽつぽつと観光客の姿も見えてきた。サーキュラーキーはシドニー観光の中枢だからそのうちに人でも多くなってくるだろう。


シドニー到着からロックス散策まで(その19)…2015年秋(現地は春)2019/03/09 06:51

村上春樹著
『村上春樹全作品 1979~1989〈3〉 短篇集〈1〉』
講談社、1990年

〈シドニーのグリーン・ストリート〉
「またどうして?」と僕は質問した。


   先ずは自由に散策することにする。絶対にここに行きたいというところがあるわけでもない。ハーバーブリッジと並んでシドニーのシンボルともなっているオペラハウスが見えてきた。今まで写真とかで見てきたオペラハウスのと同じだ。当たり前だけど。


シドニー到着からロックス散策まで(その20)…2015年秋(現地は春)2019/03/10 06:36

村上春樹著
『村上春樹全作品 1979~1989〈3〉 短篇集〈1〉』
講談社、1990年

〈シドニーのグリーン・ストリート〉
「前払いですか?」


   もっとオペラハウスに近づく。もっと大きなオペラハウスが迫ってくる。とてもきれい。屋根は明らかに貝殻を模したものだろうか。この種の建物は他には見たことがないので、なかなか珍しくて興味深い。