ナホトカ支線(シベリア鉄道)の寝台に乗る…1980年夏(その14)2022/03/15 10:02

A.ジノビエフ 作・画、川崎浹 訳
『酔いどれロシア : 戯画詩集』
岩波書店、1991年

<弔事>
それでも最後に、こうつけたしてくれ、
ここに彼は永眠する、されば世界は、
酔いどれの一瓶分だけ低くなったと。

<去りゆく者への挽歌>
こうべを低く、
さげなさい、
さげなさい、
さげなさい!

 ここはハバロフスク内のちょっとした公園だろうか。もう帰りの旅程なので、見るとしたら最後のものになるだろうか。こちらがロシア語が話せるとわかって、若者がいっぱい寄ってきた。そのうちの一人の写真撮影をしたものだ。当時の旅程表などなくしてしまったが、この時は次の列車に乗るまでちょっと時間があったのだろう。ハバロフスクをちょっとみる時間もあったのだと思う。しかし、ハバロフスクの中心街に出ることはしなかった。駅周辺あたりを、少し散策した程度だ。こうして旅で出会った人たちも自分と同じように年をとっているだろう。当たり前のことであるが、世界で同じ時間が流れているのも不思議なことだ。しかし、子どもと大人、田舎と都会では時間の流れ方は全く同じとは言えないだろう。


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