ホールフーズ…2007年秋~冬2010/10/29 20:29

『食と文化の謎』
2001年、岩波現代文庫
マーヴィン・ ハリス著、板橋作美訳

  動物性食物と植物性食物は、それぞれ、人類の食生活において根本的に異なる生物学的役割を果たしている、というのが私の主張である。豊かな社会に多い成人病は動物性脂肪とコレステロールのとりすぎに関係があると最近ではよく言われるが、それでも、動物性食物は、植物性食物以上に、健康な栄養状態にとって重要な意味をもっている。ただし、なにも、動物性食物はとてもよい食品なので植物性食物などまったく必要ない、と言っているのではない。両方とも食べるのがもっともよいのだ。



   ワシントンDCに滞在していて、ホールフーズ・マーケットというスーパーマーケットを訪問した。農業と食品がテーマの研修だったので、これ自体が公式日程だった。今となるとホールフーズという名前を知っている日本人も多いようだ。他の食料品店は写真撮影もOKというところがほとんどだったが、ここでは写真は厳禁。そういえば、日本のスーパーでも写真やスケッチは控えて下さいという表示が多い。そんなわけで、外からしか写真が撮れなかった。


 さて、このホールフーズは有機食品・野菜・果物などをたくさん置いているし、アメリカにしては新鮮な食材がたくさんある。日本のお酒も置いていた。惣菜もおいしそうなものばかりだった。それにしてもアメリカはビジネスモデルをつくるのがうまい。遺伝子組換え食品でも、有機食品でも思い切ったビジネスをする。日本はどっちも中途半端なようだ。