ウィーン美術史美術館で名作鑑賞…2016年夏(その30)2021/05/06 09:58

池内紀編訳
『ウィーン世紀末文学選』
岩波文庫、1993年

〈余はいかにして司会者となりしか〉(クー作)
楽しくてたまらない。

 この人はフェルディナント2世のようだ。神聖ローマ帝国の皇帝だろうか。神聖ローマ帝国は幅広い地域で構成されていたので、この人もオーストリア、ボヘミア、ハンガリーなどの王位にも就いていたようである。ハプスブルク家との関係もあったようだ。三十年戦争を始めた皇帝とのこと。


ウィーン美術史美術館で名作鑑賞…2016年夏(その31)2021/05/11 10:18

池内紀編訳
『ウィーン世紀末文学選』
岩波文庫、1993年

〈文学動物大百科(抄)〉(ブライ作)
きゃしゃな、おとなしい、銀灰色のネズミ。

 これは明らかに時計だ。今あるタイプの時計とあまり変わらないようだ。ちょっと前まではゼンマイ式の時計もかなりあったが、今はだいぶなくなってきたようだ。いちいちゼンマイを巻くのは今から考えると面倒なことだなと思われる。鳩時計がある家も多かった。


ウィーン美術史美術館で名作鑑賞…2016年夏(その32)2021/05/18 10:09

池内紀編訳
『ウィーン世紀末文学選』
岩波文庫、1993年

〈余はいかにして司会者となりしか〉(クー作) 
重大な岐路にさしかかった。

ちょっとぶれてしまったが、人形がある。首はとれてしまったのか、とれている状態が普通なのかよく分からない。色合いも良くて、ちょっと楽し気な感じもする。こういう骨董品を持っている人は日本でもけっこういるだろうか。


ウィーン美術史美術館で名作鑑賞…2016年夏(その33)2021/05/25 10:17

池内紀編訳
『ウィーン世紀末文学選』
岩波文庫、1993年

〈余はいかにして司会者となりしか〉(クー作) 
もの思いにふけった。

 これも人形とかちょっとした置物である。誰が持っていたのか、どんなものなのか、具体的にはよくわからない。こういう美術品はナチスにとられることはなかったのだろうか。個人が持っていたものだとしたら、その一族に返還するのが筋だろう。