バッキンガム宮殿(その3)…1997年夏2012/06/05 20:42

C・C・ベニスン著、宮脇裕子訳
『バッキンガム宮殿の殺人』
1998年、ハヤカワ文庫

 わたしは《タイムズ》の中の、ロイヤルファミリーその日のスケジュールが載っている王室行事日報に目を通した。もしかしたら、ロビンは宮殿の外で起こるか もしれないことを女王に注意しようとしたのではないか。だが、その日の女王のスケジュールは、任官式だけで、危ないことは何もなさそうだ。もちろん、場所 はバッキンガム宮殿。現代の君主のごとくありふれた一日だ。



 衛兵の交代式を厳かな気分で見る。赤い服にマッチの先のような形をした黒い帽子。英国に行ったことがなくても、この格好はいろんな写真や映像で見ていることが多い。自然に入っていける。こうした儀式は典雅で恭しい印象を与えてくれる。英国や日本などと違って王室、皇室がない国も多いが、王室制度を羨む人も少なくない。特に歴史の短いアメリカなどから見たら、こうしたものは神々しく映るらしい。


 デジカメと違って普通のカメラで撮影すると、後から現像したら他人の頭が写っていたりする。実は、1995年の段階でカシオのQV10というデジカメを購入していた。一般に普及したデジカメとしては最初の製品である。だいたい30万画素くらいのもの。ホームページにアップロードする程度なら十分なものだった。しかし、これを海外に持っていくことはなかった。当時としては、やはり普通のカメラの方が安定感があった。


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