アラモアナの踊り…2007年秋~冬2012/10/05 19:53

ジェシカ サイキ著、池田年穂、倉橋洋子訳
『プルメリアの日々  ジェシカ・サイキ短篇集Ⅰ』
西北出版、1994年

<家業>
 コメタニ夫妻は一週間に七日、極めて勤勉に働いた。それというのも心の奥にある目的があったからだ。彼らは日本に戻るお金をいつか手にするだろう。「ハワイはいい所だけれど、日本ほどいい所はどこにもないってね」コメタニさんは口にした。



 3週間にわたるアメリカの研修も残すところわずかとなった。というか公式日程は全部終えて、最後の晩餐となった。ホノルルのアラモアナショッピングセンターのレストラン街のどこかで食事をすることにした。クリスマス前のイベントだろうか、楽しい踊りが披瀝されていた。子供たちやらぬいぐるみやら、とても快活な踊りである。
   ワシントンDC、中西部、カリフォルニアとアメリカ本土を巡り、ハワイでも充実した日々を過ごしたが、翌朝には帰国するための便に乗らなくてはならない。オアフ島だけでなく、ハワイ島にも行ったし、本当に充実した研修だった。アメリカで過ごせる残された時間も少ない。何とも言えない気持ちでこの踊りを見ていた。

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