ユジノサハリンスクのハンバーガー…2012年夏2012/10/19 20:18

森林太郎著
『鷗外選集 第15巻』 
岩波書店、1980年

<樺太脱獄記 コロレンコ>
「仲間とは誰の事だい。」
「あの樺太の第七号舎に残しておいた仲間さ。あいつらは今時分安心して寝てゐるだらう。それにこつちとらは、こんなに迷ひ歩くのだ。逃げなければ好かつたになあ。」



  ユジノサハリンスクの街を歩く。気温は27度まで上がったが、体感温度はもっと高かった。それでも東京の夏に比べるとはるかに涼しい。8月の中旬だ。サハリンデパートなども含めてのぞいてみたが、寂れた感じの店が多い。一人でふらっと入れるようなカフェが少ない。結局、駅前のレーニン広場のあたりの露店で、ハンバーガーとホットドッグを買うことにした。アイスクリームも買って食べた。ロシア人は昔からアイスクリームが好きだ。ソ連時代のモスクワ、レニングラードでもアイスクリームをよく買って食べたことを思い出した。