ソウル・国立民俗博物館…2001年春(その8)2013/09/12 19:50

大村益夫、長璋吉、三枝寿勝編訳
『朝鮮短篇小説選 (下)』
岩波文庫、1984年

「巫女図」(金 東里)
   この村の片隅にモファ(毛火)という巫女が住んでいた。モファ村から移ってきたので、モファと呼ばれたのだった。なかば腐って傾いた瓦屋根、その上にはコケが青く生え、ムッとする土の匂いが漂って、家の周囲にはそまつな石垣がめぐらされ、ところどころ崩れかけたまま荒れはてた城のように、うねうねと続いていた。



   これは台所だろうか。韓国は冬が寒いからオンドルが発達した。かまどで調理をして、そこから出てくる出る煙を床の下にまで誘導して、部屋の床をあたためる仕組みである。よく考えてみると、エネルギーを効率的に使っているし、部屋全体があたたまるから快適なシステムだ。日本の民家にはこうした仕組みはなくて、けっこう寒い冬を部屋で過ごしていたようだ。

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