ウィーン・シェーンブルン宮殿(その15)…2016年夏2017/12/01 13:12

グレアム・グリーン
『グレアム・グリーン全集〈11〉第三の男/落ちた偶像/負けた者がみな貰う』
早川書房、1979年

小津次郎訳
〈第三の男〉

   ウィーン中の雪がとけだして、醜い廃墟が再び白日の下にさらされることになった。


   緑に囲まれた散歩道もあるようだ。そして、白い像が二つ見える。左側の人は竪琴を持っている。右側のはよく分からない。緑の散歩道まで行っている余裕はないが、こうしたところを歩いてみるのもいいだろう。


ウィーン・シェーンブルン宮殿(その16)…2016年夏2017/12/02 07:06

トーマス・ベルンハルト著、岩下眞好訳
『ヴィトゲンシュタインの甥―最後の古き佳きウィーンびと』 
音楽之友社、1990年

   ウィーンの西に広大に広がるヴィルヘルミーネンベルクの丘陵は、何十年も前から二つの部分に分割されていた。


   シェーンブルン宮殿の庭園はとても広い。この時点で時差ボケはかなり落ち着いてきたが、海外の広い宮殿を歩くとけっこうハードである。ガイドブックで見て想像していたより、大きい場合がほとんだ。豪華絢爛な建築物も遠くに見える。プロイセンとの戦争の勝利に関連してつくられたものらしい。日本ではなかなかここまで大規模は庭園は少ない。


ウィーン・シェーンブルン宮殿(その17)…2016年夏2017/12/03 07:19

トーマス・ベルンハルト著、岩下眞好訳
『ヴィトゲンシュタインの甥―最後の古き佳きウィーンびと』 
音楽之友社、1990年

   およそ目に入る精神病患者のところに行くたびに、私は元をとることができたのだ。


   樹木と砂が敷き詰められていた道。樹木もきれいに手入れされている。ハプスブルグ王朝の時代も含めて、宮殿や庭園の管理をするだけでも相当の費用と人員が必要だっただろう。マリー・アントワネットが物心つくころまで住んでいて、モーツァルトも演奏したことのある由緒ある宮殿だ。


ウィーン・シェーンブルン宮殿(その18)…2016年夏2017/12/04 08:38

トーマス・ベルンハルト著、岩下眞好訳
『ヴィトゲンシュタインの甥―最後の古き佳きウィーンびと』 
音楽之友社、1990年

   そして、パウルの音楽ばかりか芸術のあらゆる分野にわたる高度な教養。


   この庭園にはこうした石像がいくつかある。この宮殿に限らず、音楽家や作家などの像も多いから、ウィーン市内は散策するのも楽しい。シェーンブルン宮殿はバロック様式が使われているとのこと。建築にはあまり詳しくないので、なかなか区別もよくわからない。


ウィーン・シェーンブルン宮殿(その19)…2016年夏2017/12/05 09:35

トーマス・ベルンハルト著、岩下眞好訳
『ヴィトゲンシュタインの甥―最後の古き佳きウィーンびと』 
音楽之友社、1990年

   なんのことはない、このようにしてパウルの頭は爆発してしまったのだ。


   このシェーンブルン宮殿はオーストリアでは最大の規模のもののようだ。ウィーンには他にも宮殿があるが、先ずはシェーンブルン宮殿い行くのが定番の観光コースといえる。この宮殿は1996年に世界遺産に登録されたとのこと。ちょうどこの訪問の20年前のことになる。1996年の夏はアメリカのラスベガス、ハワイに行っていたが、オーストリアに行くという発想はなかった。


ウィーン・シェーンブルン宮殿(その20)…2016年夏2017/12/06 08:37

トーマス・ベルンハルト著、岩下眞好訳
『ヴィトゲンシュタインの甥―最後の古き佳きウィーンびと』 
音楽之友社、1990年

   ただカラヤンにだけ、パウルはカラヤンをひどく嫌っていたのだが、それが通用しなかった。


   シェーンブルン宮殿の外側は黄色が基調だ。訪問したことのあるドイツのポツダムのサンスーシ宮殿もこんな色をしていた。ただ、ここまで大きくはなかった。モーツァルトがこの宮殿で演奏したことには触れたが、マリア・テレジアは息子にあまり面倒をみるなと忠告していたと思う。昔も今も、音楽家が生活していくには大変なことには変わらない。


ウィーン・シェーンブルン宮殿(その21)…2016年夏2017/12/07 08:46

トーマス・ベルンハルト著、岩下眞好訳
『ヴィトゲンシュタインの甥―最後の古き佳きウィーンびと』 
音楽之友社、1990年

   パウルの妻のエディットは、こうした場合はウィーンに残ったままだった。


   庭園をどんどん進んでいくと、噴水がある。これはネプチューンの噴水のようだ。しかし、この時は水は出ていなかったようだ。真夏だから、水が出ている方が涼しくていいのだが。朝の早い時間だったから、もうちょっと待っていた方が良かったかもしれなかった。まだまだ観光客が少ないから、調整待ちなのだろうか。


ウィーン・シェーンブルン宮殿(その22)…2016年夏2017/12/08 08:45

トーマス・ベルンハルト著、岩下眞好訳
『ヴィトゲンシュタインの甥―最後の古き佳きウィーンびと』 
音楽之友社、1990年

音楽と自動車レース。


   庭園の花壇には美しい花がたくさん植えられている。赤、白、ピンク、オレンジ色の花が緑の芝生に美しく映えている。こういう大きな宮殿は一見狭く感じるが、実際に歩いてみるといかに広大かを実感することになる。前日のブラチスラヴァがこじんまりした街で、一番の見どころであるお城もそんなに広くはなかった。



ウィーン・シェーンブルン宮殿(その23)…2016年夏2017/12/09 07:20

トーマス・ベルンハルト著、岩下眞好訳
『ヴィトゲンシュタインの甥―最後の古き佳きウィーンびと』 
音楽之友社、1990年

パウルはほんの少ししかいなかった。


   シェーンブルン宮殿もガイドブックの地図で見た時は、ちょっと遠いところにあるなと思ったが、実際にはそんなにウィーンの中心街からそんなに離れていない。都心部も含めて東京があまりに巨大な都市であるため、欧米の主要都市の市街地がより狭小であることをあらためて痛感する。この後にいくハイリゲンシュタットも予想以上に近かった。


ウィーン・シェーンブルン宮殿(その24)…2016年夏2017/12/10 07:09

トーマス・ベルンハルト著、岩下眞好訳
『ヴィトゲンシュタインの甥―最後の古き佳きウィーンびと』 
音楽之友社、1990年

   おまけにその脇にあるそうした一つは、クリムトその人の手になるものだった。


   さて、この宮殿には動物園もあることに驚いた。わざわざ入園している時間はないが。というより動物園に行くなら、もっと他のところを見るの方が有益だ。もっと長い滞在ならそれもありだが。この動物園は1752年にできているようで、かなり由緒あるもののようだ。海外に行って動物園に行ったのは、サンディエゴ、広州、ベルリンなどである。