トレチャコフ美術館…1980年夏(その2)2013/07/23 19:40

イリヤ・レーピン著、松下 裕訳
『ヴォルガの舟ひき』
中央公論社、1986年

   彼はその事業をきわめて大きな、かつてないほどの規模にまで拡げ、ロシア絵画全体の生死の問題をただひとりでその双肩に担った。それは壮大で、かつて例をみないような功績だった!けれども、トレチャーコフとソルダチョンコフによって祖国の芸術への愛が育まれるのは、もっとずっとのちのことだ。



   トレチャコフ美術館でもっとも有名な絵というのは、イワン・クラムスコイ作の『忘れえぬ女』だろう。最近では、2012年に東京都内のBunkamura ザ・ミュージアムで開かれた『国立トレチャコフ美術館所蔵 レーピン展』を見に行った。
   海外で美術館を巡るのも楽しいが、日本で一部の作品が展示されることも多いので、後からじっくり国内で見るのも悪くない。トレチャコフ美術館はモスクワ随一の美術館である。レーピンといえば、ロシアの美術史上においても最も秀でた画家の一人であるから、何度もそうした作品を世界のあちこちで見られることは素晴らしい。

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