スパイ博物館…2007年秋~冬2013/08/14 20:05

フリーマントル、池 央耿訳
『スパイよ さらば』
新潮文庫、1989年

   ハートマンは決して自ら好んで二重スパイになったわけではなかった。ソヴィエト側の術中に落ちた時、本来ならば彼はその体験に懲りて自衛するべきだったのだ。にもかかわらず同じ轍を踏んだのはハートマンの無知のなせる業だった。ソヴィエト側に雇われてから一年足らず後、彼はナチ戦犯追及機関の仕事をしながらアメリカの情報活動に携わるようになった。



   ワシントンDCの国際スパイ博物館。とても人気のあるところで、入場制限を課すこともあるそうだ。サンクス・ギビングの時期で空いていたこともあり、運良く入ることができた。残念ながら、中の撮影はできなかった。日本の忍者のことも紹介されていた。
   ソ連側に協力したアメリカ人スパイなどに関する展示もあった。CIAに入局してKGBの協力者となったオルドリッチ・エイムズのことも紹介されていた。現在、服役中の人物である。
   いろんなスパイ道具なんかも展示されていて、おもしろかった。お土産屋コーナーもあったが、比較的高価でかさばるものが多かった。アメリカでの研修は始まったばかりで、何も買わなかった。