シアトルは大騒ぎ(その9)…1999年秋から冬2016/01/02 22:10

吉村達也著
『「シアトルの魔神」殺人事件--ワンナイトミステリー--』
2001年、角川文庫

   ホテルの窓からシアトルの空を見つめながら、希美は思い出していた。


   少し写真がぼやけてしまったが。シアトルではトロリーバスが走っていた。トロリーバスは風情があるからとても気に入っている。ずいぶん昔になるが、大阪で走っていた光景も覚えている。モスクワやレニングラード(サンクトペテルブルグ)でも走っていた。日本ではほとんどやめてしまったようだ。一部観光地の短い区間で運行されているようだ。あとから訪問したサンフランシスコでも走っていた。


シアトルは大騒ぎ(その10)…1999年秋から冬2016/01/03 07:35

吉村達也著
『「シアトルの魔神」殺人事件--ワンナイトミステリー--』
2001年、角川文庫

「シアトルって、なかなか日の暮れない街なんですね。あたし好きになっちゃいましたあ」


   シアトルのシンボルともいえる「スペースニードル」が見えた。勿論、ここに行っている時間なんかない。これは1962年の博覧会の時に建てられたとのこと。ウィンドウズ8入りのパソコンを買った時、最初にこのスペースニードルが表示されていたと思う。回転式のスカイレストランもあって、ここで食事をすると楽しいだろう。


シアトルは大騒ぎ(その11)…1999年秋から冬2016/01/05 08:59

吉村達也著
『「シアトルの魔神」殺人事件--ワンナイトミステリー--』
2001年、角川文庫

   シアトルにはマウント・レーニア--レーニア山というシンボル的存在の山がある。


   シアトルは入り組んだ湾の中に位置している。ちょっと北に行けば、すぐカナダの領土にたどりつく。日本では神戸と姉妹都市の関係にある。ちなみにロサンゼルスの姉妹都市が名古屋で、サンフランシスコの姉妹都市は大阪。シアトルには港もあって、こうしたプレジャーボートも係留されている。


シアトルは大騒ぎ(その12)…1999年秋から冬2016/01/07 09:24

吉村達也著
『「シアトルの魔神」殺人事件--ワンナイトミステリー--』
2001年、角川文庫

   彼が呼び寄せたのは、マリナーズの野球帽を売っているコーナーだった。


   これは宿泊したウェスティン・ホテルの部屋。一人で泊まったが、ベッドはとても大きくて、ちょっと落ち着かなかった。とても清潔感のある部屋で、快適ではあった。重要な国際会議があって、直前に出張が決まったのだが、よく部屋が予約できたと思う。


シアトルは大騒ぎ(その13)…1999年秋から冬2016/01/09 07:49

吉村達也著
『「シアトルの魔神」殺人事件--ワンナイトミステリー--』
2001年、角川文庫

   そう言うと、希美は軽部の手から奪ったコーラを、ぐいとあおった。


   高い位置からシアトルの街を眺める。高層ビルも見えるし、港も見える。シアトルは東京に比べれば、いつでも気温は低い。雨の降る回数は多いようだが、降雨量そのものは少ないようだ。ただしシアトルの雨は冬の期間中に集中するので、この時期は雨量はかなりあるようだ。このシアトル訪問時には雨は降っていなかった。


シアトルは大騒ぎ(その14)…1999年秋から冬2016/01/10 08:01

吉村達也著
『「シアトルの魔神」殺人事件--ワンナイトミステリー--』
2001年、角川文庫

   スタンドのマリナーズ・ファンは総立ちになっていた。


   ウェスティン・ホテルにリムジン車が到着した。最も重要な局面となる世界貿易機関閣僚会議は別の会場だったが、このウェスティンも含めてところどころで関係の会議が開かれていた。WTOとなれば、世界の大半の国が参加しているわけだから、その関係者というのも膨大な数になる。


シアトルは大騒ぎ(その15)…1999年秋から冬2016/01/11 07:19

吉村達也著
『「シアトルの魔神」殺人事件--ワンナイトミステリー--』
2001年、角川文庫

   希美はエッセイスト烏丸ひろみの大ファンだと語った。


   これもデモ隊の様子を別の角度から見たもの。かなり高いところから撮影したと思う。相当な数の人たちが参加している。当時、アメリカの通商代表はシャリーン・バシェフスキーという女性がつとめていた。クリントン、バシェフスキーのコンビで新ラウンドを立ち上げるというアメリカの意気込みは強かったのだが。


シアトルは大騒ぎ(その16)…1999年秋から冬2016/01/12 08:59

吉村達也著
『「シアトルの魔神」殺人事件--ワンナイトミステリー--』
2001年、角川文庫

   なお、ぼくは当地で「シアトルの魔人」と呼ばれている。


   これもウェスティン・ホテルの写真。以前に一度紹介した写真とだいたい同じ場面である。ホテルの入口の真ん前にバスを盾代わりに並べるというのも面白い。泊まっていたウェスティン・ホテルでは大きな騒動があった。自動小銃を持った警備兵があっちこっちに配置され、しばらく部屋から出るなという放送が流れた。公然とは明らかにされなかったが、クリントン大統領が到着したのではないかとの情報が広がっていた。しかし、新ラウンドの立ち上げには失敗し、クリントン大統領の晴れ舞台はつくられなかった。


シアトルは大騒ぎ(その17)…1999年秋から冬2016/01/14 08:56

吉村達也著
『「シアトルの魔神」殺人事件--ワンナイトミステリー--』
2001年、角川文庫

   ひろみの頭をよぎった考えがひとつあった。


   シアトルのある風景を写したもの。”Vance Hotel”という文字が美しく輝いている。このホテルのネオンサインもシアトルでは有名なものだったらしい。今はホテルの名前は変わってしまったようだが、ネオンは健在らしい。泊まっていた”Westin”からも近いところにある。


シアトルは大騒ぎ(その18)…1999年秋から冬2016/01/16 08:42

吉村達也著
『「シアトルの魔神」殺人事件--ワンナイトミステリー--』
2001年、角川文庫

   ちょうどそれは試合がはじまる少し前のことだった。

   陽が沈みかけているシアトルの風景。もう12月になるから、クリスマスの雰囲気も漂っている。そういえば、2007年にアメリカを訪問した際も、サンフランシスコ、ホノルルではクリスマス前の楽しい雰囲気が味わえた。残念ながら、このシアトル滞在ではウェスティン・ホテルとその周辺にしかいなかったが、こういう夜のムードは悪くない。