ウィーン美術史美術館で名作鑑賞…2016年夏(その39)2021/07/06 14:29

池内紀編訳
『ウィーン世紀末文学選』
岩波文庫、1993年

〈カカーニエン〉(ムージル作) 
贅沢は好きだったが、フランス人のように過度にはわたらない。

 これが美術館の正面。よく見ると、本当に立派な建物だ。歴史と伝統を感じさせる。日本にも近代的な美術館はあるが、新しい建物であり、古くからの由緒ある建物が使われているものはあまりない。というかほとんどないだろうか。



ウィーン美術史美術館で名作鑑賞…2016年夏(その38)2021/06/29 14:55

池内紀編訳
『ウィーン世紀末文学選』
岩波文庫、1993年

〈ファルメイヤー駅長〉(ロート作) 
雨はなおも降っている。

こちらの方が出口だったろうか。よくわからない。美術館によっては荷物を預けなくてはいけないが、ここはその必要がなかった。アメリカの美術館では荷物を預けようと思ったら、係員が誰かの荷物を取り出す時にわからなくなって、その作業をずっと待っていたこともある。旧東ベルリンの美術館では荷物はどうしたらいいか聞いたら、「そこに書いてあるだろう」と怒鳴られたこともある。


ウィーン美術史美術館で名作鑑賞…2016年夏(その37)2021/06/22 14:55

池内紀編訳
『ウィーン世紀末文学選』
岩波文庫、1993年

〈ある夢の記憶〉(ベーア=ホフマン作) 
「水はありませんわ、お母さま」

 もう出口に近い所だろうか。けっこう観光客の多い時期なので、人も多かった。といっても日本の狭い美術館のような窮屈さはない。最初にカフェで過ごしたから入ったので、十分に楽しむことが出来た。


ウィーン美術史美術館で名作鑑賞…2016年夏(その36)2021/06/16 13:03

ウィーン美術史美術館で名作鑑賞…2016年夏(その36)

池内紀編訳
『ウィーン世紀末文学選』
岩波文庫、1993年

〈落第生〉(ツヴァイク作)
「先生こそ卑劣です!」

 これはリュートかと思っていたが、シターンという楽器らしい。両方の違いはよくわからない。勿論、弾いたこともない。シターンにはいろんなタイプのものがあるらしい。ルネサンス期にあったもの、それ以降のものとは違いがあるようだ。


ウィーン美術史美術館で名作鑑賞…2016年夏(その35)2021/06/10 10:01

池内紀編訳
『ウィーン世紀末文学選』
岩波文庫、1993年

〈すみれの君〉(ポルガー作) 
「名誉にかかわることだからさ」

 これは船の模型だろうか。金が使われているようだ。なかなか豪華なものである。誰が持っていたのだろうか。ガレオン船と呼ばれる大航海時代の帆船なのだろうか。


ウィーン美術史美術館で名作鑑賞…2016年夏(その34)2021/06/01 14:33

池内紀編訳
『ウィーン世紀末文学選』
岩波文庫、1993年
〈楽天家と不平家の対話〉(クラウス作) 
楽天家   この上なく凡庸に描かれたあの姿?

この絵はなんだろうか。なかなか解説したものが見つからなかった。それほど有名なものではないだろうか。キリスト教の関係のものだろうか。イスラム系の人がいるようにも見えるが、よくわからない。


ウィーン美術史美術館で名作鑑賞…2016年夏(その33)2021/05/25 10:17

池内紀編訳
『ウィーン世紀末文学選』
岩波文庫、1993年

〈余はいかにして司会者となりしか〉(クー作) 
もの思いにふけった。

 これも人形とかちょっとした置物である。誰が持っていたのか、どんなものなのか、具体的にはよくわからない。こういう美術品はナチスにとられることはなかったのだろうか。個人が持っていたものだとしたら、その一族に返還するのが筋だろう。


ウィーン美術史美術館で名作鑑賞…2016年夏(その32)2021/05/18 10:09

池内紀編訳
『ウィーン世紀末文学選』
岩波文庫、1993年

〈余はいかにして司会者となりしか〉(クー作) 
重大な岐路にさしかかった。

ちょっとぶれてしまったが、人形がある。首はとれてしまったのか、とれている状態が普通なのかよく分からない。色合いも良くて、ちょっと楽し気な感じもする。こういう骨董品を持っている人は日本でもけっこういるだろうか。


ウィーン美術史美術館で名作鑑賞…2016年夏(その31)2021/05/11 10:18

池内紀編訳
『ウィーン世紀末文学選』
岩波文庫、1993年

〈文学動物大百科(抄)〉(ブライ作)
きゃしゃな、おとなしい、銀灰色のネズミ。

 これは明らかに時計だ。今あるタイプの時計とあまり変わらないようだ。ちょっと前まではゼンマイ式の時計もかなりあったが、今はだいぶなくなってきたようだ。いちいちゼンマイを巻くのは今から考えると面倒なことだなと思われる。鳩時計がある家も多かった。


ウィーン美術史美術館で名作鑑賞…2016年夏(その30)2021/05/06 09:58

池内紀編訳
『ウィーン世紀末文学選』
岩波文庫、1993年

〈余はいかにして司会者となりしか〉(クー作)
楽しくてたまらない。

 この人はフェルディナント2世のようだ。神聖ローマ帝国の皇帝だろうか。神聖ローマ帝国は幅広い地域で構成されていたので、この人もオーストリア、ボヘミア、ハンガリーなどの王位にも就いていたようである。ハプスブルク家との関係もあったようだ。三十年戦争を始めた皇帝とのこと。