ハンガンの河岸を散策…2001年春2011/04/26 21:25

洪世和著、米津篤八訳
『セーヌは左右を分かち、漢江は南北を隔てる』
2002年、みすず書房

  セーヌがパリを左右両岸に分かつ理由は、セーヌそのものにある。セーヌはパリを抜けると、あたかも蛇が身をくねらせるように「S」字やハングルの「*リウル」字を描いて流れる。それにともなって南側だった左岸が北側にもなり、北側だった右岸が南側にもなる。                                         *表示できないが、己に似た字


      
 韓国ソウルの漢江(ハンガン)の周辺を散歩する。実はちょっと前に仕事でソウルに来たのだが、観光する間もなかったので、またプライベートで来たのだ。アメリカやヨーロッパに比べると、近くて移動も楽だし、余裕をもって観光できる。治安が良いこともある。


   この漢江(ハンガン)の北と南で住んでいる人の経済社会的な環境が違うということもよく聞く。南の方は新興街なのだが、経済的に成功した人が住んでいて、華麗な雰囲気があって、リッチな住宅街が多いと聞く。日本に比べると、韓国は格差の多い国でもある。それにしても漢江(ハンガン)は大きな川だ。この時期なのでまだいいが、ソウルの冬は凍てつく季節であり、寒々とした漢江(ハンガン)も見てみたい。