ヘルシンキ到着・朝の風景…2013年夏(その43)2019/02/14 08:40

レーナ・レヘトライネン著、古市真由美訳
『雪の女』
創元推理文庫、2013年

   タスキネンは独り言のように言葉を続けた。


   またまた大きなビルがある。なんのビルだろうか。どっちみち翌日はゆっくりヘルシンキの街を歩くから、この時はざっと様子を見るだけだった。ヘルシンキ観光の日ではないし。コーヒーを持って歩いている女性がいる。煙草を吸いながら歩いている女性もいる。