シンガポールを散策…1998年夏(その22)2021/12/14 10:32

平井弓枝著
『日本のおんな』
新潮文庫、2010年

〈シンガポールの休日〉
「おたがいにね」

 これもどこかのお店。ショッピングセンターは空港なのかよくわからない。フィルムを使い切ってしまって、空港で撮る分はなかったのだろうか。無理に経由地の空港まで撮る必要はなかっただろう。パリでは小さなお土産しか買わなかった。


シンガポールを散策…1998年夏(その1)2021/07/13 13:17

平井弓枝著
『日本のおんな』
新潮文庫、2010年

〈シンガポールの休日〉
9月も末の金曜日のことである。

    フランスのパリの観光を終えた。シンガポール経由なので、そこでちょっと時間があった。当然シンガポールを観光したのだが、その前にマレーシアのジョホールバルにも行ってしまった。そこから戻ってきて、シンガポールを見ることになる。


シンガポール地下鉄…1998年夏2014/04/15 20:33

海野弘編
『モダン都市文学Ⅸ 異国都市物語』
平凡社、1991年

阿部金剛「新嘉坡」
 新嘉坡であるかないか私は知らない。
 ただヴェル・エメロウドウの椰子の葉と紅殻色の土を思い起こすばかりだ。


 
   シンガポールはパリ訪問のための乗継地だった。しかし時間がけっこうあったので、空港にずっといるのももったいなかったので、シンガポールの街に出た。結局はバスでマレーシアにも行ってしまったのだが。
   やはり近代都市国家であるシンガポールも地下鉄が完ぺきに整備されている。赤道直下の国だし、外は暑いので、地下鉄がますます快適に思える。途中スコールみたいな雨も降ったからなおさらだ。


シンガポールの雨…1998年夏2012/07/03 20:45

アリステア・マクリーン著、伊藤晢訳
『シンガポール脱出』
ハヤカワ文庫NV、1977年

    じめじめとしずくがしたり、むっとするように暑い、暗いジャングルがが彼らの周囲一面にひろがっていた。つる草がびっしりまきつき、たがいに入りくんだ高い梢の小さな隙間から、灰色の泣き出しそうな空がちらりと見えた。この曇り空のため、ちょうど二時間前の日の出もまったくわからなかった。



 シンガポールはパリから成田へのトランジットで滞在しただけ。時間がたっぷりあったので、市内を観光することにした。実は、その後にマレーシアまで国境越えしてしまうのだが、そのことは別に記す。さて、シンガポールはほぼ赤道直下にある国。その割には過ごしやすい。木陰はけっこう涼しい。
 天気も悪くなく、観光日和。ところが、突然に激しい雨が降りだす。しかも傘がない。バス停に避難して、雨があがるのを待つ。意外と早く雨はやんだ。よく見ると、鞄の中には小さな折り畳み傘が入っていた。でも、無理をして傘をさして歩いても、びしょぬれになったかも。