水の都でネバ川クルーズ…1980年夏 ― 2011/04/08 20:25
中野吉宏著
『いつかモイカ河の橋の上で』
2004年、第三書館
エルミタージュの前で、お礼を言って、ホテルに戻ろうと思った時、マリアンナがイリヤと何やら相談を始めた。そして、「うちで夕食にしませんか?」と誘ってきたのだ。私は迷うことなく招きに応じた。彼らのアパートはエルミタージュ前の宮殿橋を渡って少し歩いたところにあった。
食卓には、パン、きゅうり、ソーセージ、そしてソビエトに来て初めてのコーヒーが出た。それもトルコ式だ。
ペトロバブロフスク要塞が目の前に大きく突き出てくる。この要塞の建設からサンクトペテルブルグが始まったという。この要塞の中にはペトロパブロフスク聖堂やドストエフスキーも収監された牢獄もある。
『いつかモイカ河の橋の上で』
2004年、第三書館
エルミタージュの前で、お礼を言って、ホテルに戻ろうと思った時、マリアンナがイリヤと何やら相談を始めた。そして、「うちで夕食にしませんか?」と誘ってきたのだ。私は迷うことなく招きに応じた。彼らのアパートはエルミタージュ前の宮殿橋を渡って少し歩いたところにあった。
食卓には、パン、きゅうり、ソーセージ、そしてソビエトに来て初めてのコーヒーが出た。それもトルコ式だ。
ソ連(現在のロシア連邦)のレニングラード(現在のサンクトペテルブルグ)に長いこと滞在していた。さすがに水の都だけあって、豊かな水をたたえるネバ川を十分に堪能することができた。ここまで大きな都市なのに、ゆったりした川の流れが生活に溶け込んでいる。現地で知り合いになったロシア人に船に乗せてもらって、ネバ川のクルーズを楽しむ。夏だというのに、船上に吹く風はとても冷たい。
ペトロバブロフスク要塞が目の前に大きく突き出てくる。この要塞の建設からサンクトペテルブルグが始まったという。この要塞の中にはペトロパブロフスク聖堂やドストエフスキーも収監された牢獄もある。
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