ニュージーランドの羊(その3)…1997年春(現地は秋) ― 2011/10/11 20:37
L・キャロル著、矢川澄子訳、金子國義絵
『鏡の国のアリス』
1994年、新潮文庫
「タマゴをひとついただけません?」アリスはおずおずと、「おいくらでしょう?」
「五ペンスと一ファージング----二つで二ペンス」とヒツジ。
羊牧場の見どころはいくつかある。一つは牧羊犬が羊を追い込む場面だ。これ以外に、大きな見どころというと羊の毛皮刈りである。お客さんに見せるために、一頭の羊が犠牲になる。といっても、毛皮を刈るだけだから、犠牲というのは言い過ぎか。
牧場のおじさんにつかまえられた羊は電動バリカンできれいに毛を刈りとられる。あっという間の作業である。毛を刈り取られた羊はまるで山羊のようだ。ニュージーランドの羊の毛皮は日本にも多く輸出されているだろう。セーター、絨毯、マフラーなど多くの商品の材料となる。
毛を刈り取られた山羊のような羊は見ていて、寒々としてくる。時間がくれば、また毛がふさふさになるのだろう。何度か毛皮を刈り取られることになるが、サフォークのような食肉用の羊に比べると、長生きさせてもらえるのだろうか。彼らよりは幸せな存在かもしれない。
『鏡の国のアリス』
1994年、新潮文庫
「タマゴをひとついただけません?」アリスはおずおずと、「おいくらでしょう?」
「五ペンスと一ファージング----二つで二ペンス」とヒツジ。
羊牧場の見どころはいくつかある。一つは牧羊犬が羊を追い込む場面だ。これ以外に、大きな見どころというと羊の毛皮刈りである。お客さんに見せるために、一頭の羊が犠牲になる。といっても、毛皮を刈るだけだから、犠牲というのは言い過ぎか。
毛を刈り取られた山羊のような羊は見ていて、寒々としてくる。時間がくれば、また毛がふさふさになるのだろう。何度か毛皮を刈り取られることになるが、サフォークのような食肉用の羊に比べると、長生きさせてもらえるのだろうか。彼らよりは幸せな存在かもしれない。
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